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オルデンバーグ オルデンバーグOldenburg, Claes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オルデンバーグ
Oldenburg, Claes

[生]1929.1.28. ストックホルム
アメリカ合衆国の美術家。フルネーム Claes Thure Oldenburg。父がスウェーデン領事であったため,幼年時代をスウェーデン,ノルウェーで過ごす。エール大学,シカゴ美術研究所(→シカゴ美術館)に学ぶ。1956年ニューヨークに移り,ショーウィンドー,広告など都市生活の物体にひかれて,1960~61年に食品や衣類などの彩色石膏作品を集めた『ストア』を制作。1962年からハプニングを行ない,フォームラバーでつくった巨大なアイスクリーム,ハンバーグ,ケーキなどの張りぼて彫刻を自身のアトリエ「ストア」に展示。その他タイプライタ,電気掃除機,便器などのありふれた日用品を題材とし,造形しやすいビニルや布の縫いぐるみなどで柔らかい彫刻を制作。また,都市のなかに現出する,一連の「空想のモニュメント」の構想でも知られる。その作品の大きさ,素材,スケールは単なるユーモア以上の意義をもっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

オルデンバーグ【Claes Oldenburg】

1929‐
ストックホルム生れのアメリカ美術家ポップ・アートの代表的作家。1960年ダインJim Dine(1935‐ )やシーガルらとともにハプニングを発表。このころからニューヨークの都市の物体をけばけばしいオブジェに作りかえた作品を手がけ,やがて,巨大なハンバーグや自動車の車体や衣服などを布で作った〈柔らかい彫刻〉に発展した。そこには都市文明の生んだ異様な呪物おもかげがある。都市の中に〈柔らかい彫刻〉を出現させる〈空想のモニュメント〉のデッサンは,都市を想像力の中で異化させるものだが,その一部は,フィラデルフィアなどで実現している。

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大辞林 第三版の解説

オルデンバーグ【Claes Oldenburg】

1929~1997) ストックホルム生まれのアメリカの芸術家。ポップ-アートを代表する一人。大きなハンバーガーや、自動車を布で作った「柔らかい彫刻」で有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オルデンバーグ
おるでんばーぐ
Claes Oldenberg
(1929― )

アメリカの彫刻家。ポップ・アートの代表的作家として知られる。スウェーデンに生まれたが、外交官である父の勧めで渡米し、エール大学、シカゴ美術研究所に学んだ。1956年にニューヨークに転居してからアラン・カプローなどと交友をもち、ジャドソン記念教会などで一連の演劇的行為、すなわち観客と日常的環境のなかで展開するハプニングを行う。とりわけ61年の「ストア」と題したハプニングは、石膏(せっこう)で型取りされた極彩色のエナメルを塗ったハンバーガーやホットドッグなどのファーストフードを現実の模擬店舗で展示するというもので、これらはのちの立体作品の原型となった。
 1962年にグリーン画廊で発表された「柔らかな彫刻」が好評を博し、ポップ・アートの作家として知られるようになった。オルデンバーグはシュルレアリスムに共感を示す数少ないポップ・アーティストであり、『巨大なハンバーガー』『巨大なアイスクリーム・コーン』のように、現実の食物を柔らかなぬいぐるみで制作し、サイズを巨大化して、はででけばけばしい色彩とともに、観客に驚異と衝撃を与える。同じ手法は身近な機械製品や日用品、楽器などにも応用され、タイプライター、電気プラグ、コンセントなどの硬質な物体をビニルや布でつくられたソフトでエロティックなオブジェに変容させた。そこでは、人間的で触覚的要素が重要な役割を果たしているが、1967年にセントラル・パークで四角形の大きな穴を掘るハプニングを行ってから、野外作品にも興味を示し、その後、巨大化された日常的物体を記念碑的作品として屋外に常設展示する多くの公共的モニュメントを発表している。[石崎浩一郎]
『ティルマン・オスターヴォルト著『ポップ・アート』(2001・タッシェン・ジャパン)』

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