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オーバネル Aubanel, Théodore

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オーバネル
Aubanel, Théodore

[生]1829.3.26. アビニョン
[没]1886.10.31. アビニョン
フランスの詩人。南フランスの古い方言であるプロバンス語による抒情詩,戯曲がある。郷土愛から,詩人 F.ミストラル,ルマニーユらとともにプロバンス語など南フランスの方言の保存,再生を目的とする文学結社「フェリブリージュ」 Félibrigeを結成 (1854) 。しかし,その後結社が政治団体化するに及んで,文学の純粋性を守るため脱退。また,象徴派の詩人マラルメとの親交もよく知られる。主著『ほころびかけたざくろ』 La Miougrano entreduberto (60) ,『罪のパン』 Lou pan dou pecat (82) ,『アビニョンの娘たち』 Li Filio d'Avignoun (85) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

オーバネル【Théodore Aubanel】

1829‐86
フランスの詩人。南仏プロバンス語の抒情詩,劇作で知られる。はじめルーマニーユやミストラルらと,トルバドゥール(中世南仏吟遊詩人)たちの輝かしい伝統を持つプロバンスの言語を刷新し,プロバンス独特の文学をうちたてて故国の顕揚をはかろうと,1854年文学再興運動〈フェリブリージュ〉を結成した。しかしこの会が,当時の王党主義や地方主義などに刺激されて,南フランスの独立,さらには北イタリアやカタルニャ地方などを包含したラテン人による一大連邦国家建設を意図する政治的結社の色彩を帯びるようになると,オーバネルはあくまでも芸術至上主義の立場から文学の純粋性を主張してゆずらず,ついに会を脱退した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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