1981年に登録、1987年、1992年に登録内容が変更された世界遺産(複合遺産)で、オーストラリア北部の都市ダーウィンの東方にある。熱帯性気候の広大な自然公園で、総面積が約2万km2と日本の四国にほぼ等しい。この国立公園は、湿地帯が広がる北部と熱帯雨林の緑に囲まれた南部に分けられるが、繁殖する植物は全体で約1600種、鳥類が280種、爬虫類が123種。その他、60種の哺乳類と、30種の両生類、70種の淡水魚、それに昆虫が約5000種確認されている。ここは先史時代からの、先住民族アボリジニの居住地域で、内陸部の岩場には、「X線描法」という手法で描かれた彼ら独特の岩面画が残されている。このような、手つかずの大自然が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はKakadu National Park