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カザノーバ Casanova (de Seingalt), Giacomo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カザノーバ
Casanova (de Seingalt), Giacomo

[生]1725.4.2. ベネチア
[没]1798.6.4. ボヘミア,ドゥックス
スペイン人の血をひくイタリア人。父は貴族の出,母は靴屋の娘。最初は聖職者を志し,ローマのアクービア枢機卿のもとに寄寓したが,放蕩のため放逐され,以後は流浪と漁色の旅に生きた。北はロシアから南はスペインと,ほとんどヨーロッパ全土に足跡を印し,経歴も軍人,バイオリニスト,まじない師,フランスの富くじ会社支配人,外交官,財務官,ベネチア共和国のスパイなどきわめて多彩。婦女誘拐で罪に問われたこともある。知己はマリ・アントアネット,ボルテールをはじめ君侯からペてん師に及んだ。最後にワルトシュタイン伯爵のもとに身を寄せ,ドゥックスで執筆したのが『回想録』 Histoire de ma vie (12巻,1826~38) で,この著書は彼の名を不朽のものにしたのみならず,同時代の貴重な史料ともなった。ほかに『二十日物語』 Icosaméron (1788) がある。

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百科事典マイペディアの解説

カザノーバ

イタリアの文人。音楽,外国語に長じ,古今の文学に通じていた(ホメロスの翻訳がある)。ヨーロッパ各地を巡り,投獄と脱走の冒険生活および恋愛遍歴で知られている。フランス語による《回想録》12巻は有名である。
→関連項目ポルノグラフィー

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