ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
カナート
Qanāt
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…扇状地に多くみられ,普通1m3/s程度の大量取水を目的としている。 集水トンネルの代表は古代ペルシア人が考えだしたイランのカナートである。カナートは西アジアのほか,北アフリカ,中央アジア,イベリア半島,メキシコ,チリなどの乾燥地域で広くみられ,リビア砂漠ではフォガラ,アフガニスタンではカレーズ,中国では坎児井と呼ばれている。…
…接客空間はすべて男の領域に属し,女が立ち入ることは許されない。
[イランの中庭型住居]
イランの中央部は砂漠であるが,その周縁部には幾多の人工的なオアシスがあり,水はカナートと呼ばれる地下水道により運ばれる。カナートは山岳地帯に源をもち,長いものでは数十kmに及ぶ。…
…しかし,1949年ころは全人口の約7%だった漠族が,今日では約40%を占めるにいたり,これに危機感を抱く少数民族による一部地域での独立の動きが伝えられている。
[経済]
この地方では古くから〈坎児井〉(カレーズ,カナートのこと)という地下水路によるオアシスでの小規模な灌漑農業がおこなわれてきたが,解放後,新疆生産建設兵団と民衆の手によってマナス,アクスその他の地でダムの建設,用水路の開削,防風・防砂林の造成,河川の治水などの大規模な水利事業が展開され,これによって広大な新しい農地が獲得された。今日,自治区の農産物としては,耕地の約40%を占める小麦をはじめ,トウモロコシ,水稲(アクス地方など),コーリャンなどの穀物,唐代からその栽培・加工が発展した綿花,テンサイ,榨油植物などの工芸作物や養蚕,種なし白ブドウで有名なトゥルファンのブドウ,栽培の歴史が500年以上というハミや鄯善(ぜんぜん)のウリ,アクス,クチャのクルミ,クルラ(庫爾勒)の香梨などの果実類が主なものとしてあげられる。…
…陝西省徴県(澄城)から洛水の水を引いて商顔に至り,3kmにわたって商顔山(鉄鐮山)を貫通するもので,重泉(蒲県南東)地方を良田に改造した。これは数多くの井を掘り,それらを地下の深所で互いに連絡するもので,新疆地方に見られる〈カナート〉と同様の構法になる。 自然水害に対する防御工事としては黄河の大堤が代表的である。…
…降雨量が極端に少ないので,天山山脈の雪どけ水を引いてくる水利工事が古くから行われた。漢字で〈坎児井〉と書かれる,カナート(カレーズ)という地下灌漑水路が300あまりも掘られ,近年では15年の歳月をかけて延々と掘られた〈人民大渠〉と呼ばれる運河が雪どけ水をたたえている。また激しい熱風を防ぐために道路の両側などに三重四重に植林した防風林の並木が美しい。…
※「カナート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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