カポグロッシ
かぽぐろっし
Giuseppe Capogrossi
(1900―1972)
イタリアの画家。ローマ生まれ。パリ留学(1928~33)ののち、マファイ、カーリらを糾合してローマ派を設立。第二次世界大戦後は抽象絵画に向かい、ブーリらとともに「グルッポ・オリジネ」に参加し、フォンタナ、クリッパらと第四次空間主義のマニフェストに署名する(1953)。このころから晩年まで、『表面』と題する連作をはじめ、単純で基本的な形態や、日本の書を思わせる記号(シーニュ)で画面を埋めた多くの作品を制作し、イタリア前衛美術の旗手の一人とみなされた。
[小川 煕]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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「カポグロッシ」の意味・わかりやすい解説
カポグロッシ
イタリアの画家。ローマ生れ。初め法律を学んだが,1920年より絵を描き始め,1927年―1932年パリに滞在。1946年ころから次第に非具象に進み,鋤(すき)のような形の記号の繰返しによる絵画を制作した。代表作に《表面210》(1957年,グッゲンハイム美術館蔵)などがある。
→関連項目カリグラフィー
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カポグロッシ
Capogrossi, Giuseppe
[生]1900. ローマ
[没]1972.10.9. ローマ
イタリアの抽象画家。 1927~32年パリに滞在。法律を学んだのち,30年に画家に転向した。 49年までに大小の象形文字を画面に散らしたような独自のスタイルを創造。 50年にローマでカリ,カバリらと「グルッポ・ロマーノ」を結成,52年には L.フォンタナを中心とする空間派の運動に参加した。
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