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カルコ Carco, Francis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルコ
Carco, Francis

[生]1886.7.3. ニューカレドニア,ヌメア
[没]1958.5.26. パリ
フランスの詩人小説家。本名 François Marie Carcopino。詩集『放浪生活と私の心』 La Bohème et mon cœur (1912) で文壇に登場。『町の女イエス』 Jésus la Caille (14) 以下の小説は下層社会,特にパリのモンマルトルあたりの放浪者,売春婦,無頼漢たちの世界を描いており,淡々とした語り口を通して人間の内面に照明を当てている。人殺しを主人公にした『追いつめられた男』L'Homme traqué (22) でアカデミー小説大賞を受賞。ほかに『ビヨン物語』 Le Roman de François Villon (26) ,『霧』 Brumes (36) ,美術評論など。

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世界大百科事典 第2版の解説

カルコ【Francis Carco】

1886‐1958
フランスの詩人,小説家。本名フランソア・カルコピーノ・チュゾリFrançois Carcopino‐Tusoli。ニューカレドニアに生まれて,1910年からパリで放浪生活を始める。盛り場をさまよい歩き,娼婦,泥棒,ごろつき,不良少年,プレイボーイ等と交わりながら,下層民の生活のなかに詩想を感じ取ってゆく。このような生活のなかから,《ボヘミアン生活とわが心》(1912)等の詩集,《ジェジュ・ラ・カイユ》(1914),《追いつめられた男》(1922),《たかが一人の女だけど》(1924)等の小説によって,いわゆる〈幻想派〉の始祖にふさわしい,幻想的な哀愁あふれる文学世界を実現した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルコ
かるこ
Francis Carco
(1886―1958)

フランスの詩人。本名はフランソア・カルコピノFranois Carcopino。ニュー・カレドニア島のヌーメアに生まれる。パリの下町の庶民的な空気を愛し、そこに漂う愛と悲しみと人間的な不安を皮肉に歌った。代表詩集に『放浪生活とわたしの心』(1912)があるが、この表題に彼の文学のすべてが明示される。詩人として以外にも、ビヨン、ユトリロ、ベルレーヌなど、パリで生きた芸術家や詩人の伝記『フランソア・ビヨン物語』(1926)、『伝説ユトリロの生涯』(1927)、『ベルレーヌ』(1939)、あるいは『ジェジュ・ラ・カイユ(娼婦イエス)』(1914)、アカデミー・フランセーズ小説大賞を受けた『追いつめられた男』(1922)、『たかが一人の女だけれど』(1924)の作家として名高い。自伝的回想記『モンマルトルからカルチエ・ラタンへ』(1927)は貴重な文学的資料。[窪田般彌]

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