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カルデロン・デ・ラ・バルカ Pedro Calderón de la Barca

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世界大百科事典 第2版の解説

カルデロン・デ・ラ・バルカ【Pedro Calderón de la Barca】

1600‐81
スペインの劇作家。ローペ・デ・ベガ,ティルソ・デ・モリーナと共に〈黄金世紀〉を代表する三大劇作家の一人で,後年ドイツロマン派から高い評価を受けた。名家の出身で,イエズス会の学校とサラマンカ大学で神学を学んだ後,20歳ころから文学に転じたが,50歳のとき司祭の叙階を受けて,国王フェリペ4世の名誉司祭にもなった。国王に対する忠誠,カトリック教会に対する絶対的帰依,名誉あるいは体面感情の三つを基本的なテーマとして,120編におよぶ戯曲を書いた。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のカルデロン・デ・ラ・バルカの言及

【スペイン演劇】より

…このローペ・デ・ベガに従って名声を得た作家にギリェン・デ・カストロGuillén de Castro(1569‐1631),ベレス・デ・ゲバラ,ルイス・デ・アラルコン,ティルソ・デ・モリーナなどがいる。ローペ・デ・ベガを国民演劇の創始者,〈黄金世紀〉前半を代表する作家とすれば,この国民演劇を完成し,〈黄金世紀〉後半を代表する作家がカルデロン・デ・ラ・バルカである。彼はまた,聖餐神秘劇の第一人者でもあった。…

【スペイン文学】より

…なかでも《セビリャの色事師と石の招客》によって,漁色放蕩の伝説的人物ドン・フアンを演劇の中に定着させ,それ以降各国で生まれることになる無数のドン・フアン劇の創始者となったティルソ・デ・モリーナ,《疑わしき真実》により17世紀フランス古典劇に影響を与えたルイス・デ・アラルコンが重要である。そして〈黄金世紀〉の棹尾(とうび)を飾る巨人がカルデロン・デ・ラ・バルカで,バロック期特有の凝った文体や舞台構成を用いた哲学的な《人生は夢》と平民の名誉を描いた《サラメアの村長》はスペイン演劇の最高峰に位置するものである。
[小説]
 16世紀前半に隆盛をきわめたのは《アマディス・デ・ガウラ》を頂点とする,中世の騎士道を理想化した騎士道物語であるが,こうした理想主義的傾向への反動として現れたのが,〈悪者〉の遍歴を通して社会悪を風刺する〈悪者小説(ピカレスク)〉である。…

【バロック劇】より

…しかしそれは近代劇のような心理を備えた個性的な人物ではない。 17世紀のスペインには,カルデロン・デ・ラ・バルカの《人生は夢》(1635)や《大世界劇》に代表されるように,非常に多くのバロック的要素を含んだ演劇が生まれており,少し前の時代のローペ・デ・ベガも三統一の法則はほとんど守っていない。また,聖体祭に野外の山車(だし)の上で演じられたスペイン独特の宗教劇〈聖餐神秘劇〉(カルデロンはこの劇作の第一人者でもあった)もバロック的な劇形式と言ってよいだろう。…

※「カルデロン・デ・ラ・バルカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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