カルナータカ州(読み)カルナータカ(その他表記)Karnataka

デジタル大辞泉 「カルナータカ州」の意味・読み・例文・類語

カルナータカ(Karnataka)

インド西部にある州。かつてマイソール王国があった地で、1973年まではマイソール州と称した。コーヒーサトウキビ白檀などの生産が盛ん。内陸部の州都ベンガルールではIT産業やビジネスアウトソーシング産業が発展している。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルナータカ州」の意味・わかりやすい解説

カルナータカ〔州〕
カルナータカ
Karnataka

インド南西部,アラビア海にのぞむ州。 1973年 11月まではマイソール州と称した。州都はバンガロール。州域の大部分をデカン高原が占め,西部にはウェスタンガーツ山脈を経て,狭長なアラビア海沿岸平野が南北に延びる。海岸地方は降水量が多く,ウェスタンガーツ山脈の東側は乾燥地帯である。 12世紀には統一王朝が形成され,17世紀初めにマイソール藩王国が成立し,インド南部で最後のヒンドゥー王国となったが,1799年マイソール戦争に敗北し,イギリスの保護国となった。独立後,そのまま一州となり,1956年の州再編成でカンナダ語使用地域が統合し,現在の州境が定められた。デカン高原部では,古くからため池による灌漑が行われていたが,クリシュナラージャサーガルなどダムや用水路の建設も進められている。主作物は米と雑穀。商品作物としては綿花,サトウキビ,ナンキンマメ,茶,タバコ,コーヒーなどが栽培され,ウェスタンガーツ山脈から切出されるビャクダンは世界一の産出額を誇る。東部コラールソーナー,クシェートラには同国の主要な金鉱があり,また良質の鉄鉱石を産出し,そのほかマンガン鉱,ボーキサイトクロム雲母も採掘される。近代工業はバンガロール,マンガロールに集中するが,各地で伝統的な絹織物生産や農林産物加工が行われる。面積 19万 1791km2人口 4480万 6468 (1991) 。

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