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カレン族 カレンぞくKaren

翻訳|Karen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カレン族
カレンぞく
Karen

ミャンマー (旧ビルマ) のエイヤーワディ川流域からタイ西部にかけて居住し,カレン諸語を話す諸民族の総称。人口約 290万と推定される。最も多い白カレンはスゴー・カレンとポー・カレンとに大別されるが,ほかに赤カレン (ブレ,パダウン,インバウ,ザエインの各集団を含む) がいる。焼畑による稲作と水稲耕作を営む。入墨,腕輪,首輪,足輪などで身体装飾をし,弩 (いしゆみ) ,毒矢を武器とし,聖物として銅鼓をもつ。氏族組織を欠き,年長者の権力が強い。宗教は仏教徒が多いが,キリスト教徒もみられ,さらに一部にはアニミズムも重んじられる。第2次世界大戦後はカレン民族同盟を結成して自治国建設のための反乱を起すなどの動きをみせたが,1954年6月ビルマ政府と和解,自治権をもつ州としてカイン州が認められた。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カレン族

ミャンマーの全人口約5200万人のうち約7割はビルマ族で、他に大別して約50の少数民族がいる。カレン族は東部のタイ国境地帯を中心に全人口の約7%を占め、シャン族と並ぶ有力民族。47年6月、武装組織「カレン民族同盟」(KNU)を旗揚げし、軍事政権との武装闘争を続けてきた。しかし、95年1月、本拠地マナプロウが陥落。カレン族難民が大量に流出し、いまタイ国境沿いのキャンプに10万人以上が暮らす。

(2006-09-01 朝日新聞 朝刊 1外報)

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世界大百科事典 第2版の解説

カレンぞく【カレン族 Karen】

ミャンマー南東部のカレン州を中心に分布する民族集団で,チベット・ビルマ語派に属するとされるカレン語を話す。一部は低地ミャンマーやタイ西部にも住む。ミャンマーでは人口百数十万以上で,同国の少数民族中では最大の人口をもつといわれ,タイでは20万人以下と推定されている。スゴー,ポー,ブエなどの亜族に分かれるが,彼らの多くはミャンマー東部からタイ西部の低い丘陵地帯のジャングルを切り開き,陸稲を中心にした焼畑農業に従事していた。

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世界大百科事典内のカレン族の言及

【ミャンマー】より

…タイ諸語系の民族のうち最も人口が多いシャン族は,タイ,ラオスと国境を接したシャン州に住んでいる。カレン族はサルウィン川流域のカヤー,カレン両州とイラワジ・デルタに多い。アウストロアジア語系のモン族はサルウィン川下流域のモン州に,パラウン族はシャン州北部にそれぞれ住んでいる。…

※「カレン族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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