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ガラス絵 ガラスえ glass painting

6件 の用語解説(ガラス絵の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガラス絵
ガラスえ
glass painting

絵画用語。ガラス板油絵具レーキ顔料を使って描き,これを他の面から見る絵。ステンドグラスと異なる。細部の描写や光彩表現を最初に行わなければならない。光彩効果を高めるのに,細部がメッキされたり,背景に金属箔が敷かれることもある。

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デジタル大辞泉の解説

ガラス‐え〔‐ヱ〕【ガラス絵】

ガラス板の裏面に不透明絵の具で描き、表面から見る絵。ヘレニズム時代にはじまり、1500年ごろ、ドイツイタリアスペインで流行。奉納画・祈祷(きとう)画・メダルに用いる。日本では、江戸後期に流行した。

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百科事典マイペディアの解説

ガラス絵【ガラスえ】

ガラス板に不透明絵具で絵を描き,裏面から見るもの。広義にはステンド・グラスをも含む。普通の絵とは仕上りが逆になるので,描き方も逆の順序で行われ,仕上げの部分から先に始める。

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世界大百科事典 第2版の解説

ガラスえ【ガラス絵】

透明な板ガラスの裏面に不透明絵具を通常とは逆に重ねて絵を描き,表から鑑賞するもの。ガラス器に焼付けなどの技法によって絵を描くことはローマ時代以降,中世にも行われていたが,ガラス絵技法の成立は,透明な板ガラスの初期的製法が完成し,油絵技法が確立される14世紀以降と考えられる。初期の作品は宗教的主題を描いたもので,個人や教会の礼拝用であったが,17世紀以降のオランダや18世紀以降のイギリスでは,風俗画や風景画,肖像画の非宗教的主題が多く描かれた。

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大辞林 第三版の解説

ガラスえ【ガラス絵】

板ガラスの裏面に,不透明絵の具でかいた絵。ヨーロッパではヘレニズム時代末から,日本では江戸後期から行われた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガラス絵
がらすえ

透明な板ガラスの裏面に、泥絵の具油絵の具によって普通の絵と逆の順序に描き、表面から見る仕組みの絵。
 東欧の農閑期の農民が、ステンドグラスに示唆を受け、17世紀末から聖像画(イコン)をつくったことに始まる。
 中国では玉板油画(ぎょくばんゆが)、玻璃(はり)油画とよび、清(しん)時代に広東(カントン)を中心に盛んに描かれた。洋館や紅毛人を描いた異国的な作風から、しだいに中国化した花鳥画、人物画も生まれた。
 日本では江戸時代に長崎を通じて中国のガラス絵が輸入され、唐絵目利職(からえめききしょく)にあった荒木如元(じょげん)(1765―1824)や石崎融思(ゆうし)(1768―1846)に代表される長崎派画人によって、これに影響された豊麗な優品がつくられている。当時はビードロ絵とよばれ、司馬江漢(しばこうかん)も、1789年(寛政1)長崎から江戸への帰途、岡山でガラス絵を描いた(江漢著『西遊日記』)。江戸に伝わったガラス絵は、歌川派の浮世絵師によって浮世絵風の美人画や役者絵に結実し、葛飾北斎(かつしかほくさい)は『画本彩色通』(1848)のなかでガラス絵技法に言及している。
 洋風画と軌を一にして発展した日本のガラス絵は、明治に入ると文明開化にちなむ主題が多くなり、しだいに類型化して、明治30年(1897)を境にして急速に衰えていった。大正期から昭和初期にかけて、小出楢重(こいでならしげ)が芸術的な香り豊かなガラス絵を描いた。近年、ガラス絵を再認識した洋画家により、独自な作風をもつ作品が現れ始めている。[金原宏行]
『内田六郎著『硝子絵』(1942・双林社) ▽小野忠重著『日本の民画――泥絵とガラス絵』(1954・アソカ書房) ▽岡田譲監修『内田コレクション・ガラス絵』(1976・静岡新聞社)』

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