キウイ

デジタル大辞泉 「キウイ」の意味・読み・例文・類語

キウイ(kiwi)

《「キーウィ」とも》
《鳴き声から》キウイ目キウイ科の鳥の総称。全長35~55センチ。全体に灰褐色で羽は毛状。翼は退化して飛べず、脚が太くて短い。くちばしは細長く、臭覚がよく発達し、土中ミミズなどを食べる。夜行性。体に比べて大きな卵を産む。ニュージーランド特産で、森林に3種が生息し、同国の国鳥。
キウイフルーツ」の略。
為替市場参加者の間で、ニュージーランドドルのこと。

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精選版 日本国語大辞典 「キウイ」の意味・読み・例文・類語

キウイ

〘名〙 (kiwi 元来マオリ語)
① キウイ科の三種の鳥の総称。大きさはニワトリぐらいで、体長約五〇センチメートル。翼は退化し、全身に褐色羽毛があり、ひな鳥のように見える。くちばしは管状で細長く、あしは太くて短い。密林にすみ、夜、地中の小動物を食べる。長径一三センチメートルもある大形の卵を産む。鳴き声からマオリ族のつけた名による。ニュージーランドに分布。キーウィ。無翼鳥。奇翼鳥。
② 「キウイフルーツ」の略。

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食の医学館 「キウイ」の解説

キウイ

《栄養と働き&調理のポイント》


 キウイはマタタビ科の植物で、原産地は中国です。20世紀になってニュージーランドに伝わり、特産品となりました。名前の由来は、形がニュージーランドの国鳥キウイに似ていることによります。
○栄養成分としての働き
 キウイの特徴はビタミンCが多いことで、100gあたりの含有量はイチゴを上回り、1個で1日の所要量の7割をとることができます。この豊富なビタミンCで美肌づくりはもとより、かぜの予防や血管の老化防止にも役立ちます。
 糖分のうちの約8割が吸収のよいブドウ糖と果糖で、さらに老廃物を体内に残さないようにするクエン酸リンゴ酸も約1.3%と比較的多く含み、疲労回復に効果があります。食物繊維の含有量も、一般に生食するくだもののなかではベスト5に入るほどで、便秘(べんぴ)解消や整腸作用に有効です。また、たんぱく質分解酵素のアクチニジンを含むので、消化が促進され、胃もたれを防ぎます。肉にスライスしたキウイをのせておくと、この酵素の働きでかたい肉でもやわらかくなります。
 生食のほか、サラダやジャムに利用します。保存は冷蔵庫に入れず、室温で。かたい場合はバナナやリンゴといっしょに袋に入れておくと、エチレンガスの作用で早く熟します。

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