キウイフルーツ(読み)きういふるーつ(英語表記)kiwi fruit

デジタル大辞泉 「キウイフルーツ」の意味・読み・例文・類語

キウイ‐フルーツ(kiwi fruit)

マタタビ科蔓性つるせい落葉樹。葉はやや円形で厚い。雌雄異株。6、7月ごろ開花し、果実は円筒状をし、褐色で表面に毛があり、鳥のキウイに似る。果肉は緑色または黄色で、黒い種子が放射状に並ぶ。果実を生食するほかケーキの材料などにする。中国の原産で、ニュージーランドで改良され、果実として栽培。チャイニーズグーズベリー

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精選版 日本国語大辞典 「キウイフルーツ」の意味・読み・例文・類語

キウイ‐フルーツ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] kiwi fruit ) マタタビ科のつる性落葉果樹。中国の揚子江流域と台湾に分布するシナサルナシ羊桃)を原種として、ニュージーランドなどで品種改良されたもの。果実の表面は褐色でこわばった毛があり、果実の外観が鳥のキウイに似る。雌雄異株で、六~七月に開花し、秋の半ば過ぎに長楕円形の実を結ぶ。多汁質で甘味とわずかな酸味がある。キウイ。キーウィ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キウイフルーツ」の意味・わかりやすい解説

キウイフルーツ
きういふるーつ
kiwi fruit
[学] Actinidia chinensis Planch.

マタタビ科(APG分類:マタタビ科)のつる性落葉果樹。オニマタタビ、チャイニーズグーズベリーChinese gooseberryともいう。雌雄異株。中国中南部から南西部の原産で、温暖な地帯での栽培に適する。中国では鬼桃、縄梨、藤梨などとよぶ。6~7月に開花し、果実は中秋から晩秋に熟し、貯蔵性に富み数か月の冷蔵に耐える。果面は褐色で、全面にこわばった毛があり、その状態が鳥のキーウィに似るといい、キウイフルーツの名がある。1900年代に本格的な栽培をはじめたニュージーランドで名づけられた。果肉の中心部は黄白色で、その周辺に小さなゴマ粒大の柔らかい種子があり、外周は淡緑色や淡黄色。繁殖は共台(ともだい)の接木(つぎき)または挿木による。7~9メートル間隔で植え、棚や垣根仕立てで栽培する。雌株数本に対し雄株1本を混植するとよい。主産地はニュージーランドで、輸出も多い。このほか、オーストラリア、アメリカ、日本などで生産が増えている。よく栽培されるヘイワードは晩生(おくて)で大果種、ブルーノアボット早生(わせ)。中国ではほかに食用となる近縁の数種がある。日本では近縁種サルナシ(コクワ)、マタタビがあり、食用とする。

 ビタミンCが多く、1果で大人1日の必要量を満たす。芳香があり、生食、パイ、ジャム、シャーベット、アイスクリームのほか、果実酒にも用いられる。

[飯塚宗夫 2021年4月16日]


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百科事典マイペディア 「キウイフルーツ」の意味・わかりやすい解説

キウイフルーツ

中国原産のマタタビ科のつる性小木。20世紀にニュージーランドで果樹として栽培,改良され,貯蔵性が良好のため各国へ輸出される。果実は多汁で甘酸っぱく,楕円体で褐色毛におおわれたようすが同国特産の鳥キーウィのうずくまった姿に似ているので命名。ビタミンCに富む。近年日本でも苗木を販売しているが,雌雄異株なので両者がないと結実しない。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「キウイフルーツ」の解説

キウイフルーツ[果樹類]
きういふるーつ

九州・沖縄地方、福岡県の地域ブランド。
主に八女郡立花町などで生産されている。博多甘熟娘は、八女で生産されるキウイフルーツのなかから、高糖度・高品質のものを厳選し、施設内で追熟したものである。福岡県は追熱をかけたキウイの出荷量では、全国第1位。出荷量でも全国第2位に位置している。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

栄養・生化学辞典 「キウイフルーツ」の解説

キウイフルーツ

 [Actinidia chinensis],[A. deliciosa].ツバキ目マタタビ科マタタビ属の果樹.食用にする果実はビタミンCに富む.ニュージーランドなどで栽培されている.

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