マタタビ科(APG分類:マタタビ科)のつる性落葉果樹。オニマタタビ、チャイニーズグーズベリーChinese gooseberryともいう。雌雄異株。中国中南部から南西部の原産で、温暖な地帯での栽培に適する。中国では鬼桃、縄梨、藤梨などとよぶ。6~7月に開花し、果実は中秋から晩秋に熟し、貯蔵性に富み数か月の冷蔵に耐える。果面は褐色で、全面にこわばった毛があり、その状態が鳥のキーウィに似るといい、キウイフルーツの名がある。1900年代に本格的な栽培をはじめたニュージーランドで名づけられた。果肉の中心部は黄白色で、その周辺に小さなゴマ粒大の柔らかい種子があり、外周は淡緑色や淡黄色。繁殖は共台(ともだい)の接木(つぎき)または挿木による。7~9メートル間隔で植え、棚や垣根仕立てで栽培する。雌株数本に対し雄株1本を混植するとよい。主産地はニュージーランドで、輸出も多い。このほか、オーストラリア、アメリカ、日本などで生産が増えている。よく栽培されるヘイワードは晩生(おくて)で大果種、ブルーノ、アボットは早生(わせ)。中国ではほかに食用となる近縁の数種がある。日本では近縁種にサルナシ(コクワ)、マタタビがあり、食用とする。
ビタミンCが多く、1果で大人1日の必要量を満たす。芳香があり、生食、パイ、ジャム、シャーベット、アイスクリームのほか、果実酒にも用いられる。
[飯塚宗夫 2021年4月16日]
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