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キベリタテハ Nymphalis antiopa

世界大百科事典 第2版の解説

キベリタテハ【Nymphalis antiopa】

鱗翅目タテハチョウ科の昆虫。イギリスではCamberwell beauty,アメリカではmourning cloakと呼ばれる。中型のタテハチョウで開張は7cm内外。雌は雄より少し大きく翅に丸みがある。翅の表面は濃いチョコレート色で,外縁に淡黄色の帯があるためこの名がついた。北半球に広く分布し,日本では本州中部以東と北海道に産する。本州ではシラカバダケカンバのある1000~2000mの地帯にすむが,北海道では低地でも見られ,露岩地や地表に止まる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キベリタテハ
きべりたては / 黄縁
camberwell beautymorning cloak
[学]Nymphalis antiopa

昆虫綱鱗翅(りんし)目タテハチョウ科に属するチョウ。ヨーロッパより東アジア北部にわたりユーラシアの北部に広く分布、北アメリカにも産する。日本では北海道と本州中部地方以北の山岳地帯に分布する。はねの開張70ミリメートル内外。はねの表面は黒褐色で、外縁は前ばね、後ろばねともやや幅広く黄色を呈し、きわめて特徴のあるチョウで、これに似たチョウは世界的にみてもほかにない。和名キベリタテハはこの特徴に由来する。しかし、越冬して色あせたものは黄縁が白縁となる。年1回の発生で、成虫の出現は遅く8月が羽化の最盛期、晩夏より秋にかけての登山では本種の姿をみることが多い。食草はカバノキ科のダケカンバ、ウダイカンバ、シラカバ、ヤナギ科のオオバヤナギ、バッコヤナギ、ドロノキなどである。[白水 隆]

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