コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

キュステンディル キュステンディルKyustendil

2件 の用語解説(キュステンディルの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キュステンディル
Kyustendil

ブルガリア南西部,ソフィア州の都市。ソフィアからマケドニアスコピエ方面に通じる鉄道,道路の要地。果樹,野菜,タバコ栽培の盛んなキュステンディル盆地の経済,文化の中心地。食品加工,食肉,乳製品,製材,家具,製靴,電気機器,織物などの工場も多い。付近に鉱泉が多く,国立温泉保養所がある。1~6世紀の古代都市パウタリアの跡に建設された町で,中世から近世にかけてベルバジドの名で知られた。古代から中世の遺跡,遺物が多い。人口5万 5681 (1991推計) 。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キュステンディル
きゅすてんでぃる
Kjustendil

ブルガリア西部の都市。キュステンディル県の県都。首都ソフィアの南西90キロメートルに位置し、ソフィアとは鉄道で結ばれる。人口7万0607(2001)。古代ローマ時代には、パウタリアPautalia(温泉を意味するpoteから派生)とよばれ、2~3世紀のローマ浴場の遺跡が市内にある。4~6世紀にローマはこの都市に基盤を固め、南下するスラブ人や西進するアバール人に対する要塞(ようさい)とした。13世紀初頭にブルガリア領に加えられるが、中世には隣国のセルビアとの争奪の的となった。14世紀末にオスマン帝国の支配下に入り、16世紀中ごろに現在の都市名が用いられるようになった。18世紀後半には、組紐(くみひも)、製靴、金属加工などの手工業とその産品を取引する商人の町として繁栄し、ブルガリア人住民のなかから民族独立の機運も芽生えた。1878年の独立後、繊維産業やたばこ産業が発達し、以後重要な産業になった。また、この地方ではリンゴ、スモモ、サクランボなどの果樹栽培が盛んで、関連の食品加工業でも知られている。市内にはローマ時代やオスマン帝国時代の遺跡が数多く残されている。70℃以上のお湯が豊富に湧(わ)き出す温泉が有名で、多くの浴場、温浴療法のサナトリウムがある。[寺島憲治]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

エンゲルの法則

家計の総消費支出に占める飲食費の割合 (エンゲル係数 Engel coefficientと呼ぶ) は,所得水準が高く,したがって総消費支出が大きいほど低下するというもの。エンゲル係数は国民の消費生活面...

続きを読む

コトバンク for iPhone