ギズボーン(その他表記)Gisborne

デジタル大辞泉 「ギズボーン」の意味・読み・例文・類語

ギズボーン(Gisborne)

ニュージーランド北島東部都市。ポバティ湾に面する。後背地において牧羊酪農が盛んで、食品加工業が立地。1770年にジェームズ=クックが訪れたが、マオリから期待した水と食料が得られなかったため、「貧困の湾」と名付けた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ギズボーン」の意味・わかりやすい解説

ギズボーン
Gisborne

ニュージーランド北島の東岸,ポバティ湾に面した都市。人口3万2529(2006)。集約的な牧羊・酪農地帯を後背地に持ち,食品加工などの関連工業がある。オークランド航空路ウェリントンに航空路・鉄道が通じる。1852年入植,1955年市制。ポバティ湾は水深が浅く,港湾機能はあまり大きくない。この湾には1769年にJ.クックが訪れ,求める必要物資が得られなかったために貧困湾Poverty Bayと命名した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギズボーン」の意味・わかりやすい解説

ギズボーン
Gisborne

ニュージーランド,ノース島の東部,ポバティー湾にのぞむ海港都市。東端突出部を形成するギズボーン地方の中心地。この地方にはマオリ族が多い。一般に丘陵地山地から成り,ヒツジの飼育が盛んで,羊毛,冷凍肉の輸出が多い。 1769年 J.クックはこの近くに上陸したが,敵意を示す先住民から糧食を得られず,この湾をポバティー (貧困) 湾と名づけたといわれる。避暑地としても有名。人口3万 1900 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギズボーン」の意味・わかりやすい解説

ギズボーン
ぎずぼーん
Gisborne

ニュージーランド北島東端のプバティ湾に臨む都市。人口4万3971(2001)。湾の南東部のヤング・ニックス・ヘッドは、1770年にクックがニュージーランド最初の足跡を残した所である。1865年に入植が始まり、付近は牧羊と酪農が盛んである。

[浅黄谷剛寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android