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クサスギカズラ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クサスギカズラ
くさすぎかずら
[学]Asparagus cochinchinensis (Lour.) Merr.

ユリ科の多年草。根茎は短く、多数の肥厚した根をつける。茎は細く、高さ1~2メートルで、ややつる状となる。葉は退化して膜質の鱗片(りんぺん)となり、そのわきから長さ1~2センチメートル、緑色で光沢のある線形の葉状枝を出す。花は関節のある短い花柄の先につき、淡黄緑色、径約6ミリメートル。根はかつて砂糖漬けにして食用とされた。静岡県以西の本州、四国、九州、沖縄、中国の海岸に生育する。[河野昭一]

薬用

多数の不定根の先のほうが長さ4~15センチメートルの紡錘状に膨らんだ部分を集め、水洗後に熱湯に浸し、皮を除き、硫黄(いおう)で燻蒸(くんじょう)して乾燥したものを天門冬(てんもんどう)といい、漢方で、鎮咳(ちんがい)、緩和、強壮剤として用いる。[長沢元夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のクサスギカズラの言及

【アスパラガス】より

…旧世界の熱帯~温帯に約150種を産するユリ科の多年草の1属(和名クサスギカズラ属)で,茎はときには木本化する。葉は通常退化的で鱗片状となり,光合成は緑色の短縮した小枝(仮葉)が行う。…

※「クサスギカズラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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