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クテシアス Ktēsiās

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クテシアス
Ktēsiās

前 400年頃のギリシアの歴史家。アルタクセルクセス2世の侍医としてペルシア宮廷に住み,のち,その経験を『ペルシア史』 Persika23巻に綴った。現存しないが,後世の抜粋によると,歴史書というよりも,興味本位のエピソードを流麗な文章で綴ったものであったらしい。その他,『地誌』 Periodos,ギリシア語で初めて著わされた『インド史』 Indikaの作者であったことが知られている。

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世界大百科事典 第2版の解説

クテシアス【Ktēsias】

前5世紀後半~前4世紀前半の古代ギリシアの歴史家,医師。生没年不詳。クニドスの出身。ペルシア軍の捕虜となり,医師としてペルシア王アルタクセルクセス2世に仕え,前401年にクナクサの戦に参加,前398年には王の使節としてアテナイのコノンと交渉した。その後クニドスに戻り,《ペルシア史》23巻,《地理書》3巻,《インド誌》などを著す。断片のみが伝えられているこれらの著作は,信頼性に乏しいとされている。【前沢 伸行】

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世界大百科事典内のクテシアスの言及

【博物学】より

…アリストテレスを頂点とする古代の博物学が大きな発展を示したのも,アレクサンドロス大王の東征に見られるような大規模な文化交流が実施されたことが一因である。インド,ペルシア方面についてはクテシアスの旅行記,アフリカ方面については,カルタゴの提督ハンノHanno(前5世紀)の随行者による報告などがまとめられ,1世紀には大プリニウス《博物誌》に集大成された。また植物に関してはほぼ同じころディオスコリデス《薬物誌》にその成果が結実した。…

【ユニコーン】より

…こうしてユニコーンにはたけだけしく強い動物のイメージが定着した。古典での最も古い叙述は前5~前4世紀のギリシアの歴史家,医師クテシアスによるもので,彼は〈白いロバ〉と呼んでいる。続いてメガステネスは,カルタゾオンなる,サイとおぼしいユニコーンについて記した。…

※「クテシアス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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