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クナップ Knapp, Georg Friedrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クナップ
Knapp, Georg Friedrich

[生]1842.3.7. ギーセン
[没]1926.2.20. ダルムシュタット
ドイツの経済学者。ミュンヘン,ベルリン,ゲッティンゲン大学で統計学,経済学を学び,1867年ライプチヒ市統計局長,69年ライプチヒ大学員外教授,74年シュトラスブルク大学教授。初め統計学,次いで農政史の研究に専念した。 G.シュモラー,L.ブレンターノらとともに新歴史学派の中心の一人であり,また社会政策学会の設立メンバーの一人でもある。クナップの名が今日よく知られているのは,彼がその著作『貨幣国定説』 Die staatliche Theorie des Geldes (1905) で展開した貨幣の概念によるところが大きい。彼は,貨幣は法秩序あるいは国家によって生成するのであり,素材としての貨幣価値から貨幣の本質を導き出すのは,大きな誤りであるとした。ほかに『旧プロイセンにおける農民解放と農業労働者の起源』 Die Bauernbefreiung und der Ursprung der Landarbeiter in den älteren Teilen Preussens (2巻,1887) など著書多数。

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百科事典マイペディアの解説

クナップ

ドイツの経済史家,貨幣理論家。シュトラスブルク大学教授。歴史学派の立場から東西ドイツ農業構造の差を明らかにしたほか,貨幣は国家が強制通用力を付与するために価値をもつとする《貨幣国定学説》の著者として著名。

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世界大百科事典 第2版の解説

クナップ【Georg Friedrich Knapp】

1842‐1926
ドイツの統計学者,経済史家,貨幣理論家。ギーセンに生まれる。ミュンヘン,ベルリン,ゲッティンゲンの諸大学で学び,1867‐74年ライプチヒ大学教授,1874‐1919年シュトラスブルク大学教授。はじめ統計学者として,ついでシュトラスブルク大学時代は農業史家として知られ,またこの時期以降,G.シュモラーやL.ブレンターノらとともに新歴史学派の中心人物の一人として活躍した。最大の業績は《貨幣国定学説》(1905)で示された貨幣理論である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クナップ
くなっぷ
Georg Friedrich Knapp
(1842―1926)

ドイツの経済学者。ギーセンに生まれ、ミュンヘン、ベルリン、ゲッティンゲンの各大学に学ぶ。ライプツィヒ市統計局長を経てライプツィヒ大学の員外教授となり、人口統計を研究したが、1874年にシュトラスブルク大学に移り、社会政策学会に所属して新歴史学派の影響を受け、ドイツ農業史に転じた。主として、16世紀の東エルベ地方の領主制大経営から19世紀のユンカー経営の成立に至る過程の分析を行い、東部ドイツと西部ドイツの農業構造近代化の類型的区別を明らかにし、その後のドイツ比較農業史研究に大きな影響を与えた。晩年には貨幣論に向かい、『貨幣国定学説』(1905)において、貨幣の価値は、その素材によってではなく、国家が貨幣に与えた法的な強制通用力によって決まると主張し、いわゆる名目主義学説を基礎づけた。[一杉哲也]

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367日誕生日大事典の解説

クナップ

生年月日:1842年3月7日
ドイツの経済学者
1926年没

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世界大百科事典内のクナップの言及

【歴史学派】より

…この仕事を実行したのはG.シュモラーをはじめとする新歴史学派に属する人々である。
[新歴史学派]
 新歴史学派の代表的な学徒としては彼のほか,A.H.G.ワーグナーL.ブレンターノK.ビュヒャーG.F.クナップらの名を挙げることができる。歴史学派はこの段階に至ってはじめて学派と呼ぶにふさわしいグループを形成するが,旧歴史学派を特徴づけた歴史哲学の要素はここでは影をひそめ,代わって没理論的な〈細目研究〉が盛んに行われるようになった。…

※「クナップ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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