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クモザル Ateles; spider-monkey

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クモザル
Ateles; spider-monkey

霊長目オマキザル科クモザル属のサルの総称。体長 35~66cm,尾長 60~92cm。尾が長く,これで物につかまったり,つまみ上げたりすることができ,また樹間を移動するとき第3の手として用いられる。前肢後肢よりも長く,手の親指を欠く。クロクモザルチュウベイクモザルなど数種が知られている。メキシコボリビアブラジル熱帯雨林に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

クモザル

霊長目オマキザル科クモザル属の新世界ザルの総称。体長60cm前後,尾は体よりも長い。メキシコ〜南米の森林に小群ですむ。自由に動く長い尾を第5の肢のように使って,樹上を敏捷(びんしよう)に動き回り,ほとんど地上に降りない。
→関連項目サル(猿)

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世界大百科事典 第2版の解説

クモザル【spider monkey】

霊長目オマキザル科クモザル属Atelesに属する比較的大型の新世界ザルの総称。手足が細長く,尾も長くて器用で把握能力に富んでおり,それらがクモの脚を思わせるのでクモザルと呼ばれる。クロクモザルA.paniscus,ケナガクモザルA.belzebuth,チャアタマクモザルA.fusciceps,チュウベイクモザルA.geoffroyi(イラスト)の4種が区別され,中央アメリカから,東部と南部を除く南アメリカにわたって広く分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クモザル
くもざる / 蜘蛛猿
spider monkey

哺乳(ほにゅう)綱霊長目オマキザル科クモザル属に含まれる動物の総称。この属Atelesの仲間は、ほっそりした体、細長い四肢、把握力の強い長い尾をもつ。四肢と尾で枝にぶら下がった姿がクモのようにみえるのがその名の由来である。四肢と尾を用いてきわめて巧みに枝渡りをする。二足歩行も巧みである。手の親指は退化している。オマキザル科のなかでは大形で、体重11キログラムのものが知られている。頭胴長約60センチメートル、尾長80~90センチメートル。メキシコ南部、中央アメリカからアマゾン流域のほぼ全体、さらにアンデス東麓(とうろく)にわたって広範に分布している。クモザル属の分類はまだ定着していない。普通はクロクモザルA. paniscus、ケナガクモザルA. belzebuth、チャアタマクモザルA. fuscicepus、チュウベイクモザルA. geoffroyiの4種に分けるが、これらを1種にまとめるべきだとの意見もある。果実を主食とする。20~30頭、ときにはそれ以上の個体が一つの社会単位をつくっているが、この単位は通常はいくつもの小さな集団に分かれている。単位集団間を雌だけが移動する父系の構造をもつことが明らかにされている。単位集団の行動域は広く、4~5平方キロメートルにも及ぶ。[西邨顕達]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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