クライストチャーチ(その他表記)Christchurch

翻訳|Christchurch

デジタル大辞泉 「クライストチャーチ」の意味・読み・例文・類語

クライストチャーチ(Christchurch)

ニュージーランド南島東岸の都市カンタベリー平野東端バンクス半島基部に位置し、ペガサス湾に面する。同島最大の規模をもつ。周辺では酪農牧羊が盛ん。名称は、1850年にオックスフォード大学クライストチャーチ校の出身者が中心となり入植したことに由来する。市街中心部をエイボン川が流れ、緑豊かな公園が多く、「庭園の町」と称される。2011年2月、カンタベリー地方で発生した地震で大きな被害を受けた。

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共同通信ニュース用語解説 「クライストチャーチ」の解説

クライストチャーチ

ニュージーランド南島の最大都市で、人口約38万人。名称は1850年、英オックスフォード大クライストチャーチ校出身者を中心に入植したことにちなむ。緑豊かな文教都市としても知られ、英語を学ぶ短期留学の日本人学生も多い。付近では2011年2月、マグニチュード(M)6・3の直下型地震が発生し、日本人28人を含む185人が死亡。市の象徴の大聖堂も崩壊するなど大きな被害が出た。(共同)

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改訂新版 世界大百科事典 「クライストチャーチ」の意味・わかりやすい解説

クライストチャーチ
Christchurch

ニュージーランド第3の都市。南島では最大。人口34万7700(2005)。カンタベリー平野の農牧業地帯の中心都市として,また工業都市として発展し,農産加工のほか第2次大戦後は重工業を含む各種工業が発達。工場数全国2位,生産額3位。国際空港がある。都心から11km南東のリトルトン港は主要貿易港の一つ。ウェリントンと連絡船で結ばれている。カンタベリー大学(1873創立),英国国教会教会堂(1904完成),カンタベリー博物館がある。1850年入植,62年市制。ニュージーランド会社の建設した代表的都市。市名は初期の指導者の母校名に由来する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クライストチャーチ」の意味・わかりやすい解説

クライストチャーチ
Christchurch

ニュージーランド,サウス島の中部東岸にある,カンタベリー地方の中心都市。サウス島最大の都市。周辺のカンタベリー平野は,同国で最も豊かなコムギ・牧羊地帯で,その中心地として発達。古くからの肉の冷凍,羊毛工業,農機具製造業などに加えて,特に 1945年以降,衣服,カーペット,家具などの軽工業,輸送機器などの機械工業の発達が著しい。外港のリトルトンから羊毛,冷凍羊肉,酪製品,小麦が輸出され,石油,肥料,鉄鋼などを輸入。エイボン川が市中を流れ,公園,庭園が多く,庭園都市と呼ばれる。北部と西部が住宅地区で,植物園と公園によって商業地区と分けられる。 1850年イギリス国教会の信徒によって建設されたゴシック様式のアングリカン大聖堂と,その広場が中心部を形成。ローマ・カトリック大聖堂,修道院,カンタベリー大学,美術学校,ロバート・マクドゥーガル美術館,死滅したモア (恐鳥) の化石や土着の鳥類のコレクションで有名なカンタベリー博物館などがある。北西部に国際空港がある。人口 16万 8000 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クライストチャーチ」の意味・わかりやすい解説

クライストチャーチ
くらいすとちゃーち
Christchurch

ニュージーランド南島東岸、ペガサス湾南部の都市。人口31万6227、衛星都市を含めた大都市圏の人口は33万4107(2001)。南島最大の都市で、バンクス半島の北西に位置する。西側に広大なカンタベリー平野を控えた、小麦・ヒツジ混合農業地帯の農畜産物の集産地。食肉加工、羊毛、皮革、化学肥料などの工業が盛んで、この国第二の工業都市である。南東13キロメートルに位置する外港リトルトンLytteltonからは、冷凍肉、羊毛、乳製品などの農畜産物が輸出され、南島第一の貿易港である。鉄道の分岐点で、国際空港をもつ南島の交通の要衝でもある。1850年、カンタベリー教会の移民団によって開かれ、19世紀にはニュージーランド最大の都市となった。カンタベリー大学(1873創立)、大聖堂、絶滅した巨鳥モアを展示する博物館、植物園などをもつ文教の町で、エイボン川の流れる緑多い美しい庭園の町としても知られる。

[浅黄谷剛寛]


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世界の観光地名がわかる事典 「クライストチャーチ」の解説

クライストチャーチ【クライストチャーチ】
Christ Church

イギリスのイングランド南東部のオックスフォード(Oxford)にある、オックスフォード大学の最も大きなカレッジ。1546年に国王ヘンリー8世により創設された。『アリスの不思議な国』の作者ルイス・キャロルゆかりの学校で、最近では映画「ハリー・ポッターと賢者の石」のロケ地の一つになった。◇ニュージーランド南島の都市クライストチャーチは、このカレッジにちなんで名づけられたものである。

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百科事典マイペディア 「クライストチャーチ」の意味・わかりやすい解説

クライストチャーチ

ニュージーランド南島東岸,バンクス半島北側に位置する南島最大の都市。外港リトルトンをもつ。小麦・羊毛・肉類生産の中心。第2次大戦後は重工業を含む各種工業が発達。1850年英国国教徒が創設。カンタベリー大学(1873年創立)がある。36万768人(2006)。

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世界大百科事典(旧版)内のクライストチャーチの言及

【カンタベリー】より

…ローマ時代は〈川の町〉を意味するケルト系の名称ドゥロウェルヌムDurovernumとよばれたが,サクソン人はこれを〈ケント人の町〉カントワラブルフCantwaraburhと名付け,七王国時代の560年ころケント王国の首都とした。キリスト教布教のために教皇グレゴリウス1世が597年に派遣した修道士アウグスティヌスら一行は,王の許可を得てこの地にベネディクト派修道院を建立し,さらに司教に叙任されてのちクライストチャーチChristchurchとよばれる最初の司教座聖堂(大聖堂)を設立した。その後北方のデーン人にしばしば破壊されたが,ノルマン征服後大司教ランフランクやアンセルムによって再建された。…

【カンタベリー大聖堂】より

…イギリスのカンタベリーにある大聖堂。正式名称は,クライストチャーチChristchurch。アングリカン・チャーチの大本山で,イギリス最初のゴシック様式大聖堂。…

※「クライストチャーチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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