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クルーグ クルーグKlug, Aaron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クルーグ
Klug, Aaron

[生]1926.8.11. リトアニア
リトアニア生れのイギリスの化学者。3歳で両親と南アフリカ共和国に移住。ケープタウン大学で修士課程を修めてケンブリッジ大学トリニティ校の奨学生として渡英博士号を取得 (1953) した。ロンドン大学バークベック・カレッジからケンブリッジ大学医学研究協会に招かれ (62) ,同協会構造研究部長に就任 (78) ,1988年にナイトに叙せられた。ウイルス核酸とそれを取巻く蛋白質立体構造を解明。特に電子顕微鏡画像による独創的な結晶学的電子分光法の開発で 1982年ノーベル化学賞受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クルーグ
くるーぐ
Aaron Klug
(1926― )

イギリスの分子生物学者。リトアニアに生まれたが、幼児のときに南アフリカのダーバンに移住した。ヨハネスバーグのウィットウォータースランド大学で自然科学を学ぶ。のちケープ・タウン大学で物理学を専攻、1947年に理学修士を取得し、その後も大学にとどまり、X線結晶学を学んだ。1949年にイギリスに渡り、ケンブリッジ大学のキャベンディッシュ研究所で1952年に博士号を取得した。翌1953年ロンドン大学バークベック・カレッジに移ったが、1962年ケンブリッジ大学に戻り、医学研究会議(MRC:Medical Research Council)分子生物学研究所の研究員となり、1978年主任研究員に昇格した。なお、1986年(昭和61)に仁科(にしな)記念財団の招きで来日、講演を行った。また、日本学士院の客員でもある。
 バークベック・カレッジ時代にR・E・フランクリンとともにタバコモザイクウイルスの構造解明に取り組み、その三次構造(立体構造)を明らかにした。この研究の過程で、電子顕微鏡とレーザーを用いて物質の構造を決定する結晶学的電子分光法を開発した。その後、この方法を用いてクロマチン(DNAとタンパク質の複合体)など、複雑なタンパク質複合体の構造解明に成功した。1982年「結晶学的電子分光法を開発し、核酸・タンパク質複合体の構造を解明」した功績により、ノーベル化学賞を受賞した。[編集部]
『大場義樹・水野重樹編著『生物化学実験法22 クロマチン実験法』(1988・学会出版センター) ▽カール・ブランデン、ジョン・ツーズ著、勝部幸輝他監訳『タンパク質の構造入門』第2版(2000・ニュートンプレス)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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