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クロサンゴ black coral

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世界大百科事典 第2版の解説

クロサンゴ【black coral】

花虫綱ウミカラマツ科の腔腸動物(刺胞動物)で,黒い角質の骨軸をもつ種類の俗称。アカサンゴやモモイロサンゴなどに対して,黒い角質の骨軸を加工して装飾品にするところからこの名で呼ばれる南アジアでクロサンゴを魔よけとして使うことからマヨケサンゴともいう。樹枝状やむち状の群体をつくり,ウミカラマツでは高さが2~3mになるものもある。幹や枝の中心には黒い角質の骨軸があり,表面の肉質部には6本の触手をもった小さなポリプが並んでいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クロサンゴ
くろさんご / 黒珊瑚
black coral

腔腸(こうちょう)動物門花虫綱ツノサンゴ目の海産動物の骨格の名称。ツノサンゴ類は群体をつくり、その中に軸状の骨格を形成する。骨格は、その中心軸の周りに緻密(ちみつ)な角質片を膠着(こうちゃく)させたもので、個虫および共肉はこの骨格上を薄く覆い、骨格には無数の棘(とげ)の列があるが、個虫が収まる孔(あな)やその他の孔はない。骨格の細いところは茶色で弾力があるが、太くなると黒褐色から黒色となり、表面を光沢のあるワニス様物質が厚く覆い、弾力性を失う。軸の細い種の骨格はそのまま置物などに利用されるが、軸の太くなる種の骨格は装飾用に細工され、宝石として珍重される。とくに地中海のクロサンゴは有名である。ツノサンゴ類をクロサンゴ類とよぶこともある。[内田紘臣]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のクロサンゴの言及

【ウミカラマツ(海唐松)】より

…花虫綱ウミカラマツ科の腔腸動物(刺胞動物)(イラスト)。ツノサンゴ,クロサンゴ,マヨケサンゴなどの別名がある。ツノサンゴ,クロサンゴの名は硬くて黒い骨軸から由来し,マヨケサンゴは昔ヨーロッパで骨軸からつくった御守が魔よけとして使われたことによる。…

【サンゴ(珊瑚)】より

…軸骨は非常に硬く,この部分をいろいろな装飾品に加工している。 六放(六射)サンゴ類には,イソギンチャク,イシサンゴ,スナギンチャククロサンゴハナギンチャクなどが含まれる。イシサンゴ類はサンゴ礁を形成する仲間であって,ミドリイシクサビライシ,キクメイシ,ノウサンゴイボヤギなど多くの種類があり,暖海の浅海底の景観を彩り,またこのサンゴ礁は魚をはじめ,各種類の動物が生活している場ともなっている。…

※「クロサンゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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