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クワズイモ

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百科事典マイペディアの解説

クワズイモ

四国〜沖縄,東南アジアオーストラリアに分布し,湿地の常緑樹林下などにはえるサトイモ科多年草。茎は太く地にはい,葉はサトイモの葉に似ているが厚い。5〜8月,緑色の包葉の中に,円柱状の肉穂花序ができ,雄花は上部に,雌花は下部につく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クワズイモ
くわずいも
[学]Alocasia odora (Lodd.) Spach

サトイモ科の多年草。地上をはう太い棒状の貯蔵茎があり、上部は直立し、頂部に葉と花序をつける。ときに葉は1メートルを超える長い柄があり、葉身は卵形で、基部は心形、長さ60センチメートルに達し、9~13対の側脈がある。5~8月、数本の花柄を葉腋(ようえき)から出して花序を展開する。仏炎包は長さ約15センチメートル、下部は筒状で花軸を包み、中央部でいったん緊縮したのち、ボート状の舷部(げんぶ)へと広がる。舷部は早く枯れるが、筒部は果実が熟すまで残る。花軸は、基部に雌花群があり、続いて雄花とよく似た仮雄蕊(かゆうずい)群があり、その上部に雄花群が続き、さらに上部は仮雄蕊群に覆われる。四国南部、九州南部からインドにかけてのアジアの暖帯、亜熱帯に広く分布する。名は、本種の貯蔵茎が有毒のため食用とならないことによる。クワズイモ属(アロカシア)には観賞用のほかに、食用とするものもある。[邑田 仁]

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世界大百科事典内のクワズイモの言及

【アロカシア】より

…サトイモ科のクワズイモ属Alocasiaの多年草で,熱帯アジアに約70種がある。茎は多くは短いが,多肉状で太い。…

【タロイモ】より

…この太平洋諸島のタロは,作物としては日本でも栽培されているサトイモをもともとは指すものであるが,南アメリカから新しくもち込まれたヤウテアも,サトイモに似ているため,現地でもタロと呼ばれることが多い。しかし,食用にされているサトイモ科のクワズイモ類,キルトスペルマ類,コンニャク類などは,同じようにいもを食用にする作物であっても,現地ではタロと呼ばないことが多い。日本語のタロイモの概念はすこぶる広義で,南方の根栽農耕文化圏で栽植されるコンニャク類を除くサトイモ科植物のなかで,地下茎を食用としているものをひっくるめて指していることが多いので,南太平洋でのタロという呼名とは同一概念ではない。…

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