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クールー Kourou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クールー
Kourou

南アメリカ北部,フランス領ギアナ北部の町。首都カイエンヌの北西約 50km,クールー川河口に位置する。 1854~1944年フランスの流刑植民地として機能。 19世紀にはここを伝説の黄金郷エルドラドと信じた約1万 5000人のフランス人来住したが,2年以内に病気と飢餓のため全員死亡したという歴史もある。主産業は農業で,コーヒー,カカオ,熱帯果樹などの栽培と牧畜が行われるが,70年近くにヨーロッパ宇宙ロケット開発機構 (現ヨーロッパ宇宙機関 ESA) の赤道宇宙センターが建設され,79年からアリアンロケットの打上げ基地となっている。 84年からはフランスの民間会社アリアンスペース社が運用,世界の半分以上の商業衛星打上げを請負っている。カイエンヌと道路で連絡。人口 6465 (1990) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

クールー【kuru】

パプア・ニューギニアの食人習慣のあるフォレFore族にのみみられた慢性進行性の神経疾患。現在では,食人の習慣がなくなるとともに消失している。とくに成人女性に多く,失調歩行と振戦(不随意の律動的な震え)で始まり,言語障害,眼球運動障害,情動変化も加わり,やがて起立も歩行も不能となり,3~6ヵ月で死亡する。小脳脳幹大脳基底核などの神経細胞の変性・脱落とともに組織の海綿状変化,クールー斑と呼ばれる嗜銀性構造物を特徴とする。

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大辞林 第三版の解説

クールー【kuru】

ヒトの感染症の一。進行性の中枢神経疾患で、病原体は異常型プリオン。ニューギニア先住民の間で流行した。クロイツフェルト-ヤコブ病と類似している。

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世界大百科事典内のクールーの言及

【脳炎】より

…脳実質の炎症による神経疾患で,病原体の脳実質への直接の影響によるもの,各種感染症に続発したり予防接種後などにおこるアレルギー性機序の考えられるものがある。(1)病原体が脳実質を直接侵すことによる脳炎 日本脳炎,エコノモ脳炎,単純ヘルペス脳炎などをはじめ病原体はほとんどがウイルスである。症状は発熱,頭痛,吐き気,嘔吐などで始まり,意識障害や精神症状を呈するようになる。回復後も後遺症を残すことがまれではない。…

※「クールー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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