グランド・ホテル

デジタル大辞泉プラスの解説

グランド・ホテル

1932年製作のアメリカ映画。原題《Grand Hotel》。ビッキ・バウムの戯曲の映画化で、作劇法としての“グランド・ホテル形式”の語源となった作品。監督:エドムンド・グールディング、出演:グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、ライオネル・バリモアほか。第5回米国アカデミー賞作品賞受賞。

グランド・ホテル

《Grand Hotel》スウェーデンストックホルムにある高級ホテル。1874年創業。1901に設立されたノーベル賞の受賞者が宿泊するホテルとして知られる。1930年までは、授賞式もこのホテルの「鏡の間」で行なわれていた。ノーベル文学賞受賞者は最上階で王宮を望む「ノーベル・スイート」に宿泊するのが慣例。

グランド・ホテル

《Grand Hotel》ノルウェーオスロのカール・ヨハン通りにある老舗ホテル。1874年開業。中央に時計台のあるロココ調の外観で、国会議事堂や王宮にも近い。カフェ「グランド・カフェ」は、19世紀後半には画家のムンク劇作家イプセンといった芸術家たちの溜まり場となっていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グランド・ホテル
ぐらんどほてる
Grand Hotel

アメリカ映画。1932年作品。ビッキ・バウムのベストセラー小説をウィリアム・A・ドレイクWilliam A. Drake(1899―1965)が戯曲化。さらにそれをもとにエドマンド・グールディングEdmund Goulding(1891―1959)監督が流麗な技法で映画化した。ベルリンのグランド・ホテル。社長と彼に雇われた速記係、プリマバレリーナ、工場帳簿係、なぞめいた男爵などが宿泊していた。彼らはもともと面識はなかったが、時間がたつにつれて、互いに縁ができる。それにつれて彼らの実情や背景もみえてくる。特定の主人公がいるわけではなく、ただ各人物のエピソードを並べた群像ものでもない。来合わせた人々それぞれの2日間の交わりを描きながら、総体として人の世というものを浮かび上がらせる。グレタ・ガルボやジョーン・クロフォードらMGM社のドル箱スターが何人も顔をあわせ、構成も巧みに、人生の縮図を端的に描き出し評判をとった。以後、同工の作品が続き、ある場所を舞台に多くの人物のドラマを交錯させる手法をグランド・ホテル形式というようになった。[出口丈人]

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