グールド(Jay Gould)(読み)ぐーるど(英語表記)Jay Gould

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グールド(Jay Gould)
ぐーるど
Jay Gould
(1836―1892)

アメリカの鉄道資本家。投機的な株式操作で悪名が高い。貧農の子として生まれる。無学だったが、鉄道株の取引から、1867年、東部の幹線鉄道であるエリー鉄道の取締役となった。バンダービルト(父)との争いのなかで不法な新株発行その他を行い、一般から非難され、同鉄道社長の座を追われた。しかし、巨富を手にした彼は、74年、大陸横断鉄道ユニオン・パシフィックの重役となり、次々と関連路線を買収し、「グールド系列」をつくりあげた。だがバンダービルト(子)らとの運賃値下げ合戦、84年の恐慌などで痛手を受け、力を失った。値下げは結果的に一般の利益となったが、その鉄道は整備やサービスが悪かった。

[長沼秀世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

筍梅雨

《伊勢・伊豆地方の船乗りの言葉から》たけのこの出る陰暦4、5月ごろに吹く南東風のこと。湿気が多く、雨を伴うことが多い。筍流し。《季 夏》...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android