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ケカビ(毛黴) ケカビMucor; pin mold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケカビ(毛黴)
ケカビ
Mucor; pin mold

接合菌類ケカビ目の1属。この属には約 60種近い種がある。炭水化物,蛋白質に富んだ基質に生えるので,草食・雑食動物の糞,デンプン性の貯蔵食品などに発生しやすい。土壌や腐植質からは容易に分離できる。概して菌糸が毛のように立上がり,頂端に球形の胞子嚢をつける。立上がった菌糸は,初めはすべて無色,古くなると褐色になるものもある。胞子嚢は熟すると黒色になり,その膜は水滴に溶けるか,または裂けて,無数の胞子を外に出す。前者は小動物の体に付着したり,水流で散らされ,後者は風によってばらまかれる。胞子嚢のくずれたあとには,その柄の頂端に柱軸と称する構造が残る。その形は卵形,楕円形,球形,倒卵形,半球形など種によって異なる。多くの種では,基質上をはう菌糸に有性生殖器官を生じる。雌雄同株のものと異株のものとがある。いずれも性的に相対する菌糸の双方から小突起を生じ,その先端に配偶子嚢をつけるが,それらは相接すると合併して一つの接合子嚢となる。接合子嚢は著しく突出したいぼ状の突起をもつ厚膜をかぶっている。

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百科事典マイペディアの解説

ケカビ(毛黴)【ケカビ】

接合菌類ケカビ科のカビ。草食動物の糞(ふん),生物死体,食品などに発生。菌叢(きんそう)は光沢のある銀灰色で,細かく分岐した菌糸から長い毛髪状の胞子嚢柄を出す。

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