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コトネアスター コトネアスターCotoneaster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コトネアスター
Cotoneaster

バラ科の落葉低木の1属で,北半球の温帯に 50種ほどある。シャリントウ属ともいう。日本には数種が観賞用に栽培されているが,そのうち最も普通な種類は C. horizontalisで生垣などに栽植する。中国大陸の原産で枝は地面に沿って広がり,高さ 1mほどの茂みとなる。花は白色5弁で,ボケに似ている。果実はタチバナモドキに似た赤い球形の核果である。

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世界大百科事典 第2版の解説

コトネアスター【cotoneaster】

庭園,生垣,盆栽などに用いられるバラ科シャリントウ属Cotoneasterの低木。ときには小高木ともなる。常緑のものと落葉のものがあり,白色や紅色を帯びる花は杯状に開くものから平開するものまである。果実も紅熟するものから黒熟するものがあり,球形から楕円形まで多様である。刈込みに強く,春の花やとくに美しい秋の果実を観賞するために,欧米では30種以上が栽植されている。ヒマラヤから中国にかけて40種以上にのぼる多くの種が記載されており,中央アジアからヨーロッパにかけてもいくつかの種が分布する。

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大辞林 第三版の解説

コトネアスター【Cotoneaster】

バラ科コトネアスター属の植物の総称。ヨーロッパ・アジアなどに広く分布。約80種が知られる。常緑または落葉の低木。日本ではベニシタン・シャリントウなどが観賞用に植えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コトネアスター
ことねあすたー
[学]Cotoneaster

バラ科シャリントウ属の総称。常緑または落葉の低木でまれに小高木になる。ヨーロッパ、北アフリカアジアに約50種があり、中国西部、ヒマラヤに多く分布する。日本には自生種がないが、多くの種類が輸入されている。[小林義雄]

種類

サンゴカマツカC. franchetii Bois.は中国西部、チベット原産で、フランシェシャリントウともいい、葉は卵形、長さ2.5~3センチメートルで、裏面は黄白色で短毛を密生する。花は小さく、白色。果実は径約7ミリメートルのなし状果で、10月に赤く熟す。ベニシタンC. horizontalis Dcne.は中国西部原産で、枝が水平に広がり、分枝が多い。葉は広楕円(こうだえん)形で、長さは0.5~1.5センチメートルと小さい。6月に淡紅色の小花を1~2個つけ、10月に径約5ミリメートルの果実が赤く熟す。ヤナギバシャリントウC. salicifolius Fr.は中国西部原産で、葉は長楕円形、長さ3~8センチメートル、裏面は灰白色で軟毛がある。6月に多数の小さい白色花が散房花序につく。果実は径約6ミリメートルで赤く熟す。これらはいずれも昭和初年に日本に入ったが、ネパール原産のシャリントウC. rotundifolia Wall. var. lanata Schneid.は明治初年に入ってきた。葉は広楕円形ないし広倒卵形、長さ8~12ミリメートルで裏面に毛があり、花は白色で中央が淡紅色。果実は赤く熟す。
 庭木や鉢植えとして栽培し、花や果実を観賞する。耐寒性があり、栽培は容易で、日当りのよい適湿地でよく育つ。繁殖は実生(みしょう)または挿木による。[小林義雄]

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世界大百科事典内のコトネアスターの言及

【ピラカンサ】より

…トキワサンザシ属Pyracanthaはヨーロッパ東南部からアジアにかけて数種ある。シャリントウ属Cotoneaster(コトネアスター)やサンザシ属Crataegusに近縁で,とげのあることや果実の形質によって区別される。花だけでなく果実も美しいので,切花や生垣に多く利用される。…

※「コトネアスター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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