コドリントン(読み)こどりんとん(その他表記)Robert Henry Codrington

デジタル大辞泉 「コドリントン」の意味・読み・例文・類語

コドリントン(Codorington)

西インド諸島東部、アンティグアバーブーダの町。バーブーダ島西部の潟湖せきこに面する。名称は、17世紀後半に英国から移住してサトウキビ農園を営んだコドリントン家に由来する。潟湖対岸砂州グンカンドリの繁殖地で、鳥類保護区に指定されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コドリントン」の意味・わかりやすい解説

コドリントン
こどりんとん
Robert Henry Codrington
(1830―1922)

イギリス宣教師、人類学者。ニュージーランドに宣教師として渡り、メラネシアの宣教師団に参加してから、この地域の民族、言語の研究を始める。その著『メラネシアの諸言語』(1885)でこの地域の言語を広く考察した。また、『メラネシア人』(1891)のなかでメラネシア文化の詳細な記述とともに、この地域にみられる超自然的な力「マナ」を発表した。これは、物から物へと転移伝染が可能な力であり、メラネシアではこのマナによってさまざまな現象が説明されるとした。マナはその後、欧米の学者たちによる宗教起源論の有力な根拠とされて、広く知られるようになった。マナはオセアニア起源の語であり、本来、非人格的な力を意味したが、現在では一般的に超自然的、神秘的、呪術(じゅじゅつ)的な力や作用を示すのに用いられている。

[豊田由貴夫 2018年2月16日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コドリントン」の意味・わかりやすい解説

コドリントン
Codrington, Robert Henry

[生]1830.9.15. ウィルトシャー,ロートン
[没]1922.9.11. チチェスター
イギリスの宣教師,人類学者。オックスフォード大学卒業。 1863~67年ノーフォーク諸島を中心とする東メラネシアに宣教師としておもむき,先住民との接触を通じて人類学的研究を行なった。『メラネシアにおける宗教信仰と行事』 (1880) ,『メラネシアの諸言語』 The Melanesian Languages (85) ,『メラネシア人』 The Melanesians: Studies in Their Anthropology and Folklore (91) などの著作がある。彼の人類学への貢献は,メラネシア諸島民にマナという特殊な宗教観念のあることを最初に学界に報告したことである。マナは非人格的で超自然的な力と考えられ,20世紀初頭にはマナイズムが有力な宗教起源説になったが,現在は支持されていない。

コドリントン
Codrington, Sir Edward

[生]1770
[没]1851
イギリスの軍人提督。 1805年トラファルガルの戦い艦長として参加。 27年地中海艦隊司令長官となり,ナバリノの戦いでトルコ艦隊を破った。

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367日誕生日大事典 「コドリントン」の解説

コドリントン

生年月日:1770年4月27日
イギリスの提督
1851年没

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