コンスタンツ(その他表記)Konstanz

デジタル大辞泉 「コンスタンツ」の意味・読み・例文・類語

コンスタンツ(Konstanz)

ドイツ南西部、バーデン‐ビュルテンベルク州の観光都市スイスオーストリアとの国境をなすボーデン湖に臨む。古くから交通要地であり、古代ローマ時代に城塞が築かれ、中世を通じて交易により発展。15世紀にコンスタンツ公会議が開かれた。

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改訂新版 世界大百科事典 「コンスタンツ」の意味・わかりやすい解説

コンスタンツ
Konstanz

ドイツ南部,バーデン・ビュルテンベルク州のスイスとの国境近くに位置する小都市。人口6万8305(1980)。観光地ボーデン湖畔の中心地。遅くとも600年には司教座設置(1821年まで存続)。交通上の要地として早くから商業が発達し,900年には市場特権を獲得。12~13世紀のシュタウフェン朝時代に最初の盛期を経験し,1237年以来帝国都市と呼ばれた。1414-18年,公会議コンスタンツ公会議)がこの地で開かれた。シュマルカルデン戦争(1546-47)の敗北によって帝国自由特権を喪失,1548-1806年前オーストリアの領邦都市,1806年バーデンに帰属。1966年大学が設けられた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンスタンツ」の意味・わかりやすい解説

コンスタンツ
こんすたんつ
Konstanz

ドイツ南西部、バーデン・ウュルテンベルク州の都市。人口7万8500(2000)。ボーデン湖(標高395メートル)からライン川が流れ出る所に位置し、市街地の南縁はスイスとの国境となっている。ライン河谷と、スイス、イタリアを結ぶ交通の要地で、ローマ時代に城塞(じょうさい)が築かれ、中世には交易都市として栄え、12世紀には神聖ローマ帝国の直轄都市になった。カトリック教会の宗教会議コンスタンツ公会議の開催地。南バーデン地方の中心都市で、旧市街には往時繁栄をしのばせる建造物が多く残り、観光地としてにぎわっている。織物化学電気器具工業がある。1966年に大学設置。

[朝野洋一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンスタンツ」の意味・わかりやすい解説

コンスタンツ
Konstanz

フランス語ではコンスタンス Constance。ドイツ南西部,バーデンウュルテンベルク州の都市。ライン川がボーデン湖から流出して西部のウンターゼーに入る水路北岸に位置し,スイス国境に接する。ローマ皇帝コンスタンチヌス1世の創設に始る。 1192年に神聖ローマ帝国の帝国都市。 1547年以降オーストリアの支配下に入り,1805年にはバーデン公領となった。歴史的には,1414~18年教皇対立を終らせようとして,この地でキリスト教公会議 (コンスタンツ公会議) が開かれたことで特に知られる。湖岸は風光明媚で,市立公園,遊歩道,カジノ,ボート基地などがあり,保養地,ボーデン湖周辺の観光基地としてにぎわう。 11世紀から 17世紀にかけて建築された聖堂,ルネサンス様式の市庁舎,旧公会議場など著名な建物も多い。飛行船のツェッペリン伯 (1838~1917) の生地で記念碑がある。人口7万 5089 (1991推計) 。

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世界大百科事典(旧版)内のコンスタンツの言及

【ボーデン[湖]】より

…ドイツ南西部,オーストリアとスイスの国境に位置する第四紀洪積世の氷河湖。コンスタンツ湖とも呼ばれる。面積539km2,湖面の標高395m,最大水深252m。…

※「コンスタンツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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