コードバン

デジタル大辞泉 「コードバン」の意味・読み・例文・類語

コードバン(cordovan)

馬の背および臀部でんぶの皮から作る、光沢のある上質のなめし革。靴やベルトなどに用いる。もとスペインコルドバ産の山羊皮をさした。

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精選版 日本国語大辞典 「コードバン」の意味・読み・例文・類語

コードバン

〘名〙 (cordovan) 馬の臀(でん)部の皮をなめしたもの。ふつう赤味がかった濃褐色の光沢をもつ。靴、ランドセル、ベルトなどに使用。スペインのコルドバに由来する名称
青年の環(1947‐71)〈野間宏盛り場の店「小さな形のいいコードバンの靴をはいていた」

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百科事典マイペディア 「コードバン」の意味・わかりやすい解説

コードバン

ウマの背から尻にかけての皮。組織が緻密(ちみつ),重厚で弾性に富み,靴の裏革甲革のほか,野球用のボールなどに用いられる。かつてヤギ皮などの皮革工業が盛んだったスペインのコルドバにちなみこの名がある。
→関連項目皮/革

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コードバン」の意味・わかりやすい解説

コードバン
cordovan

スペインの都市コルドバに由来。主として馬の背の部分から取った,柔らかい毛孔のない高級皮革。独特の光沢と滑らかな質感特徴で,靴やベルトなどに用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内のコードバンの言及

【コルドバ】より

…セビリャとマラガに次ぐアンダルシア第3の都市だが,近代産業と現代的な活気に乏しい。高級なめし革の代名詞〈コードバンcordovan〉は,イスラム期コルドバの特産であった皮革製品の名声に由来する。 コルドバの起源は前2世紀にさかのぼる。…

※「コードバン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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