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ゴキヅル Actinostemma lobatum (Maxim.) Maxim.

世界大百科事典 第2版の解説

ゴキヅル【Actinostemma lobatum (Maxim.) Maxim.】

水辺の草地に生えるウリ科の一年生つる草(イラスト)。果実がふたを合わせるように上下に分かれるところから合器蔓(ごきづる)と呼ばれる。つるは細く,巻きひげで他物に巻きつき,2m内外に伸びる。葉は三角状で,先は細く,基部は左右にはり出して1~2対の突出があり,心形となる。夏から秋にかけて葉腋(ようえき)から円錐花序を出し,多数の淡黄緑色で小型の花をつける。雄花は多数あって,萼,花冠ともにそれぞれ5裂し,裂片の先は細くとがる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴキヅル
ごきづる / 合器蔓
[学]Actinostemma lobatum Maxim.

ウリ科の一年生つる草。茎は細く、2メートルほど伸び、葉と対生する巻きひげで他物に絡む。葉は互生し、三角状披針(ひしん)形で先がとがり、長さ5~10センチメートル、下部は浅く3~5裂し薄質。夏から秋、葉腋(ようえき)に黄緑色の小花をつける。花は単性、雄花は上方に総状花序をなし、基部に1個の雌花をつける。萼(がく)、花冠ともに深く5裂し、裂片はともに披針形で先端は尾状にとがる。果実は下垂し、卵形で刺(とげ)状突起があり、長さ約1.5センチメートル。熟すと中央部が横裂して上部は蓋(ふた)のように落ち、2個の種子が散らばる。名は、この果実のようすが蓋付きの椀(わん)に似ていることによる。水辺に生え、北海道から九州、さらに朝鮮半島、中国、東アジアに広く分布する。[小林純子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のゴキヅルの言及

【ウリ(瓜)】より

…子房は下位で多くは3室があり,側膜胎座に多くの胚珠をつけるものが多いが,まれに少数のものがある。果実は液果状で,ふつうは裂けないが,ゴキヅル(イラスト)のように中央で横にふたをとるように裂けるもの,テッポウウリのように熟して果実が柄からはなれると,内部の果液とともに種子を射出するものもある。 ウリ類の果実の形,色,果肉の性質などは,メロン類,カボチャ類,それにヒョウタンに見られるように変異に富み,ときには同一種でありながら全然別物に見えることもあるし,利用のしかたがまるで異なることもある。…

※「ゴキヅル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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