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ゴスバンク Gosbank

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴスバンク
Gosbank

旧ソ連の国立中央銀行。 Gosudarstvennyi bank SSSRの略称。革命後の 1921年 10月ロシア共和国国立中央銀行として設立,23年7月この名称となる。ソ連閣僚会議に直属し,ソ連の経済計画のうち金融,信用計画の全面的な実施,監督機関として重要な役割をになった金融機関。ルーブル通貨発行権をもち,一般銀行業務のほか,国内決済業務,短期信用供与業務,農業に対する長期貸付け,国際決済業務などを行なった。ソ連では商業手形が禁止されていたため,企業相互,機関相互の決済,企業に対する短期信用供与はすべてこの銀行が行うことになっており,国営企業,政府機関の勘定を集中して保持していた。創立以来国家の財政計画や金融政策を遂行するうえで強大な機能を果してきたが,91年末のソ連崩壊とともにその機能は各共和国の中央銀行に引継がれ,ルーブルの発行権については,ロシア中央銀行だけがその権利を継承している。

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デジタル大辞泉の解説

ゴスバンク(〈ロシア〉Gosbank)

旧ソ連の国立中央銀行。1921年設立、91年ロシア中央銀行に改組

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百科事典マイペディアの解説

ゴスバンク

Gosudarstvennyi bankの略。ネップ期の1921年に設立された旧ソ連の唯一の中央銀行。閣僚会議に直属し,計画経済の金融計画と統制実施を監督し,5行の商業銀行に対する規制・調整を行った。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴスバンク【Gosbank】

ソ連邦国立銀行Gosdarstvennyi bank SSSRの略称。十月革命直後の1917年12月の銀行国有令によってロシア国立銀行を含めたすべての銀行が国有化され,21年にゴスバンクの前身であるロシア共和国国立銀行が設立され,23年にソ連邦国立銀行(ゴスバンク)に改称・改組された。戦時共産主義期には経済の疲弊と現物経済化のもとで銀行は事実上機能しえなかったが,21年以降のネップ期には市場の復活と商品経済化の進行にともなって貨幣制度の再建が要請されたのである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴスバンク
ごすばんく
Госбанк Gosbank ロシア語

ソビエト連邦国立銀行Государственный банк СССР/Gosudarstvenny bank SSSRの略称。ソビエト連邦時代の中央銀行であり、同時に計画経済の資金面のセンターとしての役割を担い、さらに商業銀行としての機能も果たした。1991年ソビエト連邦崩壊後、翌92年1月、中央銀行としての役割はロシア中央銀行に引き継がれた。[石野 典]

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世界大百科事典内のゴスバンクの言及

【銀行】より


[ソ連・アメリカの銀行制度]
 ソ連(ロシア)では,革命後急速に銀行国有化が推進され,1922年には銀行券の発行権限が全面的にロシア共和国国立銀行に集中された。同行は翌23年にゴスバンクと改称し,預金銀行業務をも管理するに至った。第2次大戦後,ゴスバンクへの銀行業務の集中はさらに進み,農業部門以外への長期金融業務と国際金融業務とを除くすべての銀行業務が同行によって営まれた。…

【計画経済】より

…作成された計画を実行に移す生産単位は企業ないしは企業連合である。また計画は実際に遂行されたか否か点検される必要があるが,その責任を負うのは中央統計局と国立銀行(ゴスバンク)であった。 ソ連で作成される経済計画は対象となる期間により,操業計画(日間,旬間,月間,四半期),経常計画(1年),展望計画(中期計画(5年)・長期計画(15~20年))に分類された。…

【ソビエト連邦】より


[金融]
 財政と併せて金融が問題であり,現代諸国では一般に財政・金融の一体化が進んでいるが,旧ソ連邦の場合は,西側でいう信用創造という意味での金融は原則として存在しなかった。ゴスバンク(国立銀行)のほとんど独占的で圧倒的な一元支配下に金融はおかれていたともいえる(1987年の改革により,ゴスバンクは中央銀行として機能することになり,5行の商業銀行が新設された)が,これもいわゆるアクティブ・マネー(能動貨幣)を供給するものではなく,計画経済の枠に沿って動く物財のいわば逆等価の記帳をもって主務としたものである。いわば資金の受入れ窓口であり,資金配分機関なのであって,利殖を求めての投資機関ではなかった。…

※「ゴスバンク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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