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ゴブラン織 ゴブランおり Gobelin

翻訳|Gobelin

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴブラン織
ゴブランおり
Gobelin

織物の一種。この名称はフランスゴブラン家の織物工房で作られた綴織 (つづれおり) のタペストリーをさしたことから,さらに綴織一般の名称となった。絵模様を織出す綴織は古くはエジプト新王国の時代,コプト時代,中世ヨーロッパでも作られていた。

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デジタル大辞泉の解説

ゴブラン‐おり【ゴブラン織】

ベルギーの染織家ゴブラン(J.Gobelin)が15世紀にパリで創製したといわれる綴(つづ)れ織り。人物・静物・風景などを色糸で精巧華麗に織り出したもので、壁掛けに用いる。

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百科事典マイペディアの解説

ゴブラン織【ゴブランおり】

広義にはタピスリーすべてをさすが,本来はフランスのゴブラン家のアトリエで織られた作品をいう。ゴブラン家は15世紀半ばにパリ城壁外にアトリエを構え,ルイ14世の時に王立の製作所となり,シャルル・ル・ブランを所長としてその全盛期を迎えた。
→関連項目綴織

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴブランおり【ゴブラン織】

パリ近郊で,とくに17~18世紀,国王の庇護を受けて作られたタピスリー(ヨーロッパの綴織(つづれおり))をさす。その名は広く世界に知られ,ゴブラン織はタピスリーの代名詞としても用いられる。 フランスでは中世後期にパリやアラスなどを中心にタピスリーが盛んに織られていたが,百年戦争による荒廃などが原因で15世紀半ば以降,その生産は衰退していた。そのため中心地はトゥルネーブリュッセルなどフランドル地方(現在のベルギー)に移り,ルネサンス様式を取り入れた新しい様式のタピスリーも同地方で織られていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴブラン織
ごぶらんおり

フランスのゴブラン織物工房で織られた綴織(つづれおり)の作品をさすが、広く壁掛けとして用いられる綴織(タペストリー、タペスリーともいう)をも含めたものとして使われることがある。ゴブランの名称は、1440年ごろパリに住んでいた染織家ジャン・ゴブランJean Gobelinの一家をさし、この製作が受け継がれた。綴織は古くから各地で製作されていたもので、多くの色糸を緯糸(よこいと)に自由に使い、小部分ずつ平織にして織り進めるもので、緯糸が織幅全体に通っていない。そのため「ハツリの目」という空間が色の境目に経(たて)方向に沿ってできるが、ゴブラン織では、色糸を互いに絡め合い、すきまができないようくふうされており、これをゴブラン技法といっている。したがって綴織に多くの時間と熟練を要するが、自由に模様を表現できることに特徴がある。このゴブラン工房はのちにルイ14世によって買収され、王立工場の製作品として勢力的に外国へも輸出して外貨を獲得するため、拡大化が図られた。綴織は絵画を忠実に表現できるため、著名な画家に下絵を求め、豪華な壁掛けを製作した。このような作品は、ルーブル美術館その他に保存されているが、最盛期にあったのはルイ14世の時代で、作品の構図、規模、色彩などに華やかな特徴がみられる。しかしフランス革命以後、単なる名画を綴織でコピーする衰退傾向がみられたが、第二次世界大戦後に至り再興が図られた。[角山幸洋]

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世界大百科事典内のゴブラン織の言及

【タピスリー】より

…以後タピスリーは絵画に従属するものとなり,下絵を忠実に写すために中間色を増やし,複雑微妙な色調の変化を追求するようになる。また,フランスでは王権が強まるにつれて,高価なタピスリーを外国(スペイン領フランドル)から輸入するのに要する莫大な経費を削減するために,自国のタピスリー工房の育成につとめ,やがて17世紀初頭にゴブラン製作所が設立され,いわゆるゴブラン織の生産が始まる。スペインにも王立工場が設立され,ゴヤは一時期下絵画家として活躍した。…

【綴織】より

…その伝統は明・清へと受けつがれた。ヨーロッパでは主として王家の肖像や,聖書物語など宗教的な主題に基づいた綴の壁掛が中世より製作されはじめ,その伝統は近世のゴブラン織によって代表される。 日本には,遺品のうえでは奈良時代から綴の優品が若干伝えられているが,いずれも外国からの輸入品と考えられている。…

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