サイダー(英語表記)cider

翻訳|cider

百科事典マイペディアの解説

サイダー

レバノン南部,地中海岸の港湾都市。旧名はシドン。ペルシア湾岸のバーレーンからのパイプライン終点で,石油積出港として重要。レバノン南部の農産物集散地であり,また漁港でもある。古代フェニキアの海港都市として栄え,その遺跡,遺物が多く発見されている。3万8000人(1998)。

サイダー

清涼飲料の一種。炭酸水に砂糖,酸味料,各種香料などを加え,びん詰にしたものをいう。本来はリンゴ酒シードルとも。リンゴ汁を発酵させたアルコール飲料)のことであったが,この風味を模し1887年〈金線サイダー〉が売り出されたのが初め。シトロン,レモンなどの名の類似品も多い。→ラムネ
→関連項目清涼飲料

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

サイダー【Ṣaydā】

レバノン南部の商・漁港。首都ベイルートから南へ約50kmにある南レバノンの中心都市。人口3万8000(1988)。古代名はシドン。7世紀前半にアラブ・イスラムの支配下に入り,1516‐1918年の間はオスマン帝国下にあった。十字軍時代からの城が海岸に残っている。ほかに,考古学的遺跡もある。後背の山岳地帯からの農産物の集散地で,かたわらアラビア半島からシリア砂漠を横断してくる石油パイプラインの終点で精油所もある。

サイダー

清涼飲料の一種。本来はリンゴ酒(シードル)を意味する英語であるが,日本では明治初年以来シャンペン・サイダーと呼ぶリンゴ系のエッセンスを用いた炭酸飲料をこの名で呼んでいた。1899年横浜の秋元巳之助が〈金線サイダー〉を発売,1904年これを王冠栓のガラスびん入りにしてからは,ほぼ同じ成分の炭酸飲料を玉入りガラスびんに詰めたものをラムネ,王冠栓を用いたものをサイダーと通称するようになった。以後,07年に三ツ矢サイダー,08年にリボンシトロン,28年にキリンレモンが発売され,現在では,かんきつ,とくにレモン系のエッセンスを用いたものになっている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

サイダー【cider】

〔本来は、リンゴ酒の意〕
炭酸水に香料・砂糖などを加えた清涼飲料。 [季] 夏。 〔「苹菓酒」とも書く〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

飲み物がわかる辞典の解説

サイダー【cider】


炭酸水に糖類を加え、酸味料や香料で風味づけした無色透明の清涼飲料水。◇元来は「りんご酒」の意。明治初期から「シャンペンサイダー」として販売され、「サイダ-」の語が一般化。当初はリンゴの香料を用いた。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サイダー
さいだー
cider

日本独特の清涼飲料で、香料を加え甘味料とクエン酸で味つけした無色の炭酸飲料をいう。明治時代に「シャンペン・サイダー」という人工香料を用いた炭酸飲料を売り出したのが好評を得たため、同類品の通称となった。英語のcider(サイダー)はりんご果汁やりんご酒のことで、日本のサイダーとは別物である。ラムネと大差ないが、ラムネはレモネードからきた名前で、サイダーもレモネードの一種と考えてよい。サイダーの製造は、1887年(明治20)ごろ横浜の秋元巳之助(みのすけ)が、ラムネ製造のかたわら金線サイダーの名で売り出したのが最初とされる。[河野友美・山口米子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のサイダーの言及

【シドン】より

…テュロスと並ぶフェニキアの海港都市。現在名サイダーで,レバノン南西部にある。古来,商業都市として繁栄し,シリア,パレスティナの内陸部への植民も行った。…

※「サイダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

トランスジェンダー

性別違和をもつ人々の総称。性別違和とは,体の性的特徴,出生時の体に基づいて判別された性別や,その役割に課される性役割,性別表現など,すなわちジェンダーへの違和感である。トランスジェンダーには,他方の性...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

サイダーの関連情報