枸櫞酸(読み)クエンサン

デジタル大辞泉 「枸櫞酸」の意味・読み・例文・類語

くえん‐さん【××櫞酸】

柑橘かんきつ類の果実に多く含まれる有機酸。水に溶けやすい結晶で、さわやかな酸味がある。清涼飲料医薬品などに利用
[類語]硫酸亜硫酸塩酸硝酸硼酸酒石酸燐酸酢酸炭酸乳酸王水

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精選版 日本国語大辞典 「枸櫞酸」の意味・読み・例文・類語

くえん‐さん【枸櫞酸】

  1. 〘 名詞 〙 カルボン酸の一つ。化学式 C3H4OH(COOH)3 無色無臭、斜方晶系結晶。ダイダイ、レモン、スグリ、サトウダイコンその他の花や植物の種子果汁中に遊離の状態で含まれ、酸味の主成分をなしている。工業的にはアセトンからの合成、またはブドウ糖からのクエン酸発酵でつくる。生物の細胞内の物質代謝に重要な役割を果たす。水酸化物、硫化物の沈殿防止に利用されるほか、果汁・清涼飲料の添加物、医薬品などに用いられる。シトロン酸。〔薬品名彙(1873)〕

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