サギスゲ(鷺菅)(読み)サギスゲ(英語表記)Eriophorum gracile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サギスゲ(鷺菅)」の意味・わかりやすい解説

サギスゲ(鷺菅)
サギスゲ
Eriophorum gracile

カヤツリグサ科多年草北半球冷温帯に広く分布し,北海道や本州中部以北の高原湿原などに生える。根茎は長く横にはい,稈は高さ 20~50cmになる。根葉は茎よりも長い。夏に,2~5個の小穂をつけ,子房下部にある多数の刺針が,花後に伸長して 2cmに達し白色の綿のようにみえる。サギスゲはその果穂を白鷺に見立てたものである。これとよく似たものにワタスゲ (綿萱)があるが,ワタスゲは大きな株となり,花穂 (小穂) は1個しかつかない。

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