出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…シュトロハイム自身は自作の《愚かなる妻》で演じた貴族の将校がラストで泥沼の中に突き落とされる姿にみずからの運命を重ね合わせて見ていたといわれる。ビリー・ワイルダー監督の《サンセット大通り》(1950)では,忘れられた往年の大女優(グロリア・スワンソン)の執事兼運転手となっている落魄(らくはく)の映画監督という,まさに彼自身をほうふつさせる役を演じて,皮肉にも〈名演技〉と絶賛された。57年,パリ郊外でひっそりと72歳の生涯を閉じたが,その死の数日前にフランス政府からレジヨン・ドヌール勲章が贈られ,葬儀には数多くのフランスの映画人や熱狂的なファンが集まって,その死を悼んだ。…
…26年独立し,〈フィルム・ブッキング・オフィス・オブ・アメリカ(FBO)〉のJ.P.ケネディ(J.F.ケネディ大統領の父)の公私にわたる援助で〈グロリア・スワンソン・プロダクションズ〉を設立,ユナイテッド・アーチスツと契約して製作をはじめたが,エーリヒ・フォン・シュトロハイム監督が80万ドルを費やして中断せざるを得なかった《ケリー女王》(1928)で挫折(未公開に終わる)。トーキー時代に入るとともに人気が衰え,化粧品会社や衣服会社にかかわって事業に意欲をもやし,42年以後スクリーンから遠ざかるが,48年テレビの《グロリア・スワンソン・アワー》で健在ぶりを示し,ビリー・ワイルダー監督の《サンセット大通り》(1950)でカムバックし,彼女自身を思わせる往年の大スターの悲劇を堂々と演じてアカデミー主演女優賞にノミネートされた。70歳代になってもテレビ,舞台で活躍を続けたが,約70本の主演映画を残して84歳で死亡。…
※「サンセット大通り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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