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シェヒトマン シェヒトマンShechtman, Daniel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シェヒトマン
Shechtman, Daniel

[生]1941.1.24. パレスチナ
イスラエルの化学者。イスラエル工科大学(テクニオン)で機械工学を学び,1966年に卒業。1972年同大学で材料工学の博士号を取得後,1975年までアメリカ合衆国のライト・パターソン空軍基地の航空宇宙研究所で博士研究員を務めた。その後テクニオンに戻り,1984年同大学教授に就任。また,1981年からアメリカの大学で客員教授を務め,ジョンズ・ホプキンズ大学,メリーランド大学を経て 2004年からアイオワ州立大学で教鞭をとる。金属粉末の研究に携わっていた 1982年,アメリカ国立標準局 NBS(のちのアメリカ国立標準技術研究所 NIST)で急冷凝固されたアルミニウムとマンガンの合金を電子線回折で調べている際に,結晶の概念を覆す新たな発見をした。当時,固体は原子が周期的に並んだ結晶か,原子が無秩序に並んだ非晶質(アモルフォス)の構造をとると考えられていたが,一定の秩序をもちながら周期性はない新しい状態の固体を発見した。1984年11月に新発見の論文が『フィジカル・レビュー・レターズ』誌に掲載され,1ヵ月後にペンシルバニア大学の研究チームがシェヒトマンの発見を数学的アプローチで証明し,対称性はあるが周期のない構造を「準結晶」と名づけた。2011年,「準結晶の発見」によりノーベル化学賞を受賞した。ほかに,ワイツマン科学賞(1993),ウォルフ賞(1999)など受賞多数。

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