日本大百科全書(ニッポニカ) 「シェーンライン」の意味・わかりやすい解説
シェーンライン
しぇーんらいん
Johann Lukas Schönlein
(1793―1864)
ドイツの内科医。バイエルン生まれ。ランズフート大学、ウュルツブルク大学を卒業して医師となった。ウュルツブルク大学講師を経て、1824年病理学と治療学の教授に就任したが、1832年自由主義者との理由で解任された。翌1833年新設のチューリヒ大学の臨床教授として招かれ、1839年侍医兼大学教授としてベルリンに転じた。自然科学的観察と物理化学的診断による科学的医療の実践に終始し、黄癬(おうせん)の病原糸状菌の発見、紫斑(しはん)病、腸チフス患者の腸管内結晶などの報告があるが、著述は少ない。
[古川 明]