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シシャモ シシャモ Spirinchus lanceolatus

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シシャモ
シシャモ
Spirinchus lanceolatus

キュウリウオ目キュウリウオ科の海水魚。全長 18cm。体は細長く,側扁し,口が大きい。体の背側は暗黄色,腹側は銀白色。また成熟した雄は全身黒褐色で,尻鰭が特に大きい。北海道太平洋岸に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

シシャモ

キュウリウオ科の魚。全長15cm程度。ワカサギに似るが,口が大きく,歯もかなり大きい。背は暗黄色,腹面は銀白色。北海道南部に分布し,沿海を群泳する。10〜12月,産卵のため大群で川を遡(さかのぼ)り,砂礫(されき)底に産卵。
→関連項目キャペリン

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栄養・生化学辞典の解説

シシャモ

 [Spirinchus lanceolatus].サケ目キュウリウオ科の海産魚.食用にする.

出典|朝倉書店
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食の医学館の解説

ししゃも【シシャモ】

《栄養と働き&調理のポイント
 シシャモは、アイヌ語で「柳の葉」という意味の「シュシュハム」が語源。約2年で成魚になり、晩秋になると産卵するため河川を上ります。北海道の太平洋岸で大量にとれましたが、乱獲のため激減。いま、市場に出回っているのは、カナダノルウェーなどでとれたカラフトシシャモがほとんどです。
○栄養成分としての働き
 まるごと食べられる魚なので、カルシウムの豊富なのが魅力です。カルシウムは、歯や骨をつくるので、育ちざかりの子どもや骨粗鬆症(こつそしょうしょう)に悩む人、高齢者の方におすすめです。カルシウムが不足すると、肩こりやイライラ、動脈硬化の促進にもつながります。
 ビタミンB2も比較的多く含まれています。B2は、過酸化脂質の分解を助けるので、動脈硬化などの生活習慣病を予防します。
 B2が不足すると、唇や舌、目などの粘膜(ねんまく)に症状が現れます。口内炎(こうないえん)、目の充血、肌荒れが心配な人は積極的に摂取しましょう。ただし、アレルギー体質の人は注意しましょう。
 産卵を迎えた子持ちが賞味されます。大きく太って、体の色がきれいなものを選びましょう。シシャモの調理は、網焼きが一般的。焼きすぎると卵が弾けでるので注意。焼く前に酒を振りかけておくとおいしく焼き上がります。新鮮なら刺身にしても食べられます。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シシャモ
ししゃも / 柳葉魚
shishamo smelt
[学]Spirinchus lanceolatus

硬骨魚綱キュウリウオ目キュウリウオ科に属する海水魚。語源はアイヌ語。一説はススハムから来ているとするもので、ススは柳、ハムは葉で、アイヌ人は柳の葉の化身と考えた。他説はスサムを語源とし、スは鍋(なべ)、サムはすぐそばで、鍋を火にかけてから、近くの川で取り上げて料理する魚を意味する。北海道南東部の太平洋側に分布する日本固有種。体は細長くてワカサギに似ているが、口裂が目の中央下に達し、上顎(じょうがく)の中央部より後方にある骨の歯が短いのが特徴。全長18センチメートルくらいになる。雄は産卵期に体側が隆起し、臀(しり)びれが長くなり、体色が黒みを帯びる。
 沿岸にすみ、生後2年で成熟し、11月前後に夜間川へ上って、河口から1~10キロメートル上流で産卵する。産卵後、雌は別の雄を選んで数回産卵する。多くは産卵数日後に海へ入って死ぬが、少数のものはその1、2年後も川へ帰って産卵する。卵は半透明で径1.5ミリメートル、産み出されると卵膜上の付着膜で砂や小石に粘着する。1尾がはらむ卵は1万個前後。受精後2か月で孵化(ふか)し、稚魚は海へ入って水深1.2メートルより浅い沿岸域で成育する。桁網(けたあみ)、刺網、小定置網などで漁獲される。遡上(そじょう)したものは脂分が適当で美味であり、高価である。おもに干物にされるが、てんぷら、甘露煮、昆布巻きなどにもする。
 卵をもった雌のカラフトシシャモMallotus villosusが、子持ちシシャモという名称で市販されているが、シシャモとは別種。カラフトシシャモは口の歯が小さく、鱗(うろこ)はきわめて細かい。雄では産卵期に側線の上下に大きなブラシ状の鱗が2列に並ぶ。北海道以北の太平洋や北大西洋に広く分布する。[落合 明・尼岡邦夫]

民俗

アイヌ民族では、シシャモは、雷の神などがいる神の国にたくさん生えている柳の木の葉が、人間の世界にまで落ちてきて魚に化したものであると伝え、雷が鳴り、みぞれが降るような荒天に川を上るという。太平洋岸のむかわ町や八雲(やくも)町のアイヌ民族にとってはたいせつな食料であったので、シシャモが川を上る時期になると豊漁祈願が行われた。シシャモが跳ねて水面上に現れるのは不漁の前兆といわれ、神の怒りを解くための祈願をした。シシャモは神聖視され、食べるときに、ひれや皮を土の上に落としてもとがめられたという。[小島瓔

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