シナイ山(読み)シナイザン

  • Mt. Sinai 英語
  • sīnay ヘブライ語
  • しないさん
  • シナイさん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

『旧約聖書』において、モーセに率いられてエジプトを脱出したイスラエルの先祖が、神ヤーウェと契約を結び(いわゆる「シナイ契約」)、モーセを介して十戒をはじめとする諸律法を神から与えられた、と伝えられる山(「出エジプト記」24章ほか)。神ヤーウェは、『旧約聖書』の古い伝承のなかで、「シナイのお方(かた)」(ゼー・シーナイ)ともよばれており(「士師記」5章5節)、シナイ山はイスラエルの神ヤーウェ(崇拝)の起源の地であったらしい。その位置はかならずしも確定しえないが、伝統的には現在のシナイ半島南端のシナイ山、別名「モーセの山」(2285メートル)がそれであったとされている。

[月本昭男]

世界遺産の登録

シナイ山麓に6世紀中ごろに建設された聖カトリーナ(カテリーナ、エカテリニ)修道院が2002年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「聖カトリーナ修道院地域」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

(シナイはSinai) 旧約聖書の「出エジプト記」に記されている山で、イスラエルの神エホバがモーゼに十誡を授けたところ。シナイ半島の中南部にあるジェベル‐ムーサ(二二八五メートル)がそれにあたるとされる。

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