シャッセリオ(読み)しゃっせりお(その他表記)Théodore Chassériau

精選版 日本国語大辞典 「シャッセリオ」の意味・読み・例文・類語

シャッセリオ

  1. ( Théodore Chassériau テオドル━ ) フランス画家アングル愛弟子として古典主義から出発し、のちにドラクロア影響を受けて、色彩豊かな独自の官能美を創造後世モローらに影響を与えた。代表作エステル化粧」など。(一八一九‐五六

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャッセリオ」の意味・わかりやすい解説

シャッセリオ
しゃっせりお
Théodore Chassériau
(1819―1856)

フランスの画家。サント・ドミンゴのサント・バルブ・ド・サマナに生まれる。3歳のとき、18歳年上の兄のもとに託され、パリに育つ。1830年、11歳のときアングルの門に入り、その卓越した才質を認められ、アングルはローマに伴おうとしたが、経済的事情のためパリにとどまる。1836年のサロンにデビューして成功を収め、1839年には推薦を得てイタリアに留学、師に再会して6か月の滞在後帰国。『エステルの化粧』(1841年。ルーブル美術館)、『姉妹』(1843年。同上)が初期の主作品。1842年ごろから色彩や形態に動きが現れ、主題にロマン派的傾向が強まる。1846年のアルジェリア旅行はそれに拍車をかけ、ドラクロワの影響が強まる。パリ会計検査院の壁画焼失)などが後期の主要作。ピュビス・ド・シャバンヌ、モロー、とくに後者に強い影響を与え、古典主義、ロマン主義から世紀末象徴主義への橋渡しをした。37歳で没。

中山公男

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