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シャルチエ Chartier, Alain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャルチエ
Chartier, Alain

[生]1385頃.バイユー
[没]1435頃.アビニョン
フランスの詩人。パリ大学で学び,シャルル6世および7世の宮廷に王室公証人として仕え,ドイツ,ベネチアなどの駐在大使をつとめ,また聖職禄も得た。『四貴女物語』 Le Livre des Quatre Dames (1416) は戦争で恋人や夫と離別した4人の女性を辛辣な風刺で描き,『四人罵詈 (ばり) 問答』 Le Quadrilogue invectif (22) は,国民の団結を呼びかける政治的な散文作品。最も有名な作品『つれなき美妃』 La Belle Dame sans merci (24) は美女の心を動かせずに死ぬ愛人の物語で,人間性の繊細な表現は心理的悲劇をうかがわせる。反女権的な内容で当時大きな論争を巻起した。

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百科事典マイペディアの解説

シャルチエ

フランスの近代史家。高等師範学校を卒業後,パリ大学の助手などをへて,現在はパリの社会科学高等研究院で研究指導教授。〈アナール学派〉第4世代の旗手。哲学的な視点から従来のアナール学派の成果を批判的に摂取し,新しい文化の歴史学を提唱している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シャルチエ
しゃるちえ
Alain Chartier
(1385ころ―1435ころ)

フランスの詩人、ラテン語雄弁家。ノルマンディーのバイユーに生まれる。シャルル7世の王太子時代にその秘書官を務め、また外交官としても敏腕を振るった。のちにパリおよびトゥールの司教座聖堂参事会員となる。代表作に宮廷恋愛を歌った長詩『つれなき美女』Belle Dame sans merci(1424)、雄弁文学の傑作といわれる風刺的散文『四人讒罵(ざんば)問答』le Quadrilogue invectif(1422)があり、とくに韻律的な美しい散文によって「フランスのセネカ」とよばれている。[目黒士門]

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