頭髪を洗うこと。洗髪。毛髪や頭皮の汚れを洗い落として清潔にするだけでなく、手指によるマッサージ効果として、頭皮や毛根を刺激することにより、血行を促し、毛髪の生育を助けることも重要な目的である。毛髪や頭皮の汚れには、体内分泌物である汗や皮脂のほかに、大気中の塵埃(じんあい)がヘアスプレー、ヘアクリームなどに合成され、酸敗作用がおこって不快な臭いや頭皮のかゆみも生じる。さらに頭皮の皮脂腺をふさぐことによって、抜け毛の原因ともなるので、シャンプーは重要な意味をもってくる。
シャンプー剤として適当とされるのはアルコール系洗剤で、とくに天然のやし油などを原料にしたものがよいとされる。脂肪酸の汚れを効果的に洗浄でき、必要以上の脱脂をしない性質をもっているから、といわれる。効果的なシャンプーの方法としては、(1)ブラシで全体をとかし、髪をよくぬらして櫛(くし)通りをよくして洗剤を浸透させる。(2)汚れのひどいときは二度洗いをする。(3)洗い流しはぬるま湯が効果的で、十分に行うこと。不十分だと洗剤が残り、そのまま乾燥させると、ふけやかゆみ、抜け毛を引き起こすことがある。(4)洗い流したのち、リンス(すすぎ)を行うこと。ヘアダイ毛、パーマ毛、損傷毛の場合は、事前または事後にヘアトリートメントも忘れないこと。シャンプー剤には、毛質の状況に応じて、油性、乾性、普通、損傷毛、ふけ防止など、タイプも用途別に分けられているので、自分にあうものを使うのがよい。なお、シャンプーの回数は通常の人なら夏期で2日に1回、冬期は2~3日に1回が適当とされる。
[横田敏一]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 抜け毛・薄毛対策サイト「ふさふさネット」毛髪用語集について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
※「シャンプー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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