シュテルン(英語表記)Stern, Otto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シュテルン
Stern, Otto

[生]1888.2.17. ゾラウ
[没]1969.8.17. カリフォルニア,バークリー
ドイツ系のアメリカの物理学者。ブレスラウ大学に学び,のち2年間 A.アインシュタインのもとで働く。フランクフルト大学講師 (1914) ,ハンブルク大学物理化学教授 (23) 。 1933年ナチス政権に追われてアメリカに渡り,カーネギー工科大学教授。 45年に退官。アメリカ科学アカデミー会員。初め統計熱力学を研究していたが,1919年以後実験的研究に移り分子線を扱った。 W.ゲルラハとの共同で,磁場を通過する分子 (原子) 線が原子の方向量子化により特定方向に分離すること (シュテルン=ゲルラハの実験 ) を確認 (22) ,さらに陽子の磁気モーメントを決定した (33) 。 43年ノーベル物理学賞受賞。

シュテルン
Stern, William Louis

[生]1871.4.29. ベルリン
[没]1938.3.27. ノースカロライナ,ダラム
ドイツの心理学者。ブレスラウ (現ウロツワフ) ,ハンブルク大学教授を歴任,ナチスの圧迫を逃れて渡米。デューク大学教授。知覚研究から出発し,個性,発達,差異心理学,さらに教育心理学と,その領域は広範。特に後期には,人を統一的,目的追求的存在としてとらえ,人格主義的心理学を主張。主著『人と事物』 Person und Sache (3巻,1906~24) ,『人格の基盤についての一般心理学』 Allgemeine Psychologie auf personalistischer Grundlage (35) 。

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百科事典マイペディアの解説

シュテルン

ドイツ生れの米国の物理学者。ブレスラウ大学を出て1923年ハンブルク大学教授,1933年ナチスに追われて渡米,カーネギー工科大学教授となり,1939年米国に帰化。ゲルラッハWalter Gerlachと協力,銀の原子線に不均一な磁場を作用させて方向量子化を実証,原子の磁気モーメントを算出(シュテルン=ゲルラッハの実験,1922年)。この装置を改良して陽子の磁気モーメントを測定(1933年)。また原子線の回折を発見してドブロイの物質波の理論を確証(1931年)した。1943年ノーベル物理学賞。
→関連項目ラビ

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世界大百科事典 第2版の解説

シュテルン【Otto Stern】

1888‐1969
ドイツの上シレジアのソラウ(現,ポーランドのゾリ)生れの物理学者。ドイツの諸大学で学び,1912年ブレスラウ大学で物理化学での学位を得た。この間A.ゾンマーフェルト,O.ルンマー,E.プリングスハイムらの指導を受け,またL.ボルツマン,R.J.E.クラウジウス,W.H.ネルンストらの著作に傾倒した。後年みずから〈実験的理論物理学者〉と称しているが,その素地はこの間に形成されたのであろう。理論家としての活動の時期(1912‐19)には,ブレスラウおよびチューリヒでA.アインシュタインとも親交があり,絶対0度における物理系のふるまいについての共同研究もある。

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大辞林 第三版の解説

シュテルン【Otto Stern】

1888~1969) ドイツ生まれのアメリカの物理学者。磁場の中での原子の方向量子化を確認(シュテルン-ゲルラッハの実験)するなど、量子力学の基礎的実験を行う。スターン。

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367日誕生日大事典の解説

シュテルン

生年月日:1871年4月29日
ドイツの心理学者
1938年没

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世界大百科事典内のシュテルンの言及

【シュテルン=ゲルラハの実験】より

…磁場の中を運動する荷電粒子について,その角運動量ベクトルは磁場方向の成分が特定のとびとびの値のどれかになるような方向しかとらないこと(方向量子化)を証明した最初の実験。1921年,ドイツのO.シュテルンとゲルラハWalter Gerlach(1889‐1979)は加熱した炉から噴出する銀原子をスリットで絞って細いビームとし,下から上に向かい急激に強さを増す磁場を通したところ,ビームは上下の2方向に截然と分裂した。それはビームをガラス板で受けたとき上下に分かれた2ヵ所に銀原子が付着し,中間にはつかなかったことから知られた(図1)。…

※「シュテルン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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