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教育心理学 きょういくしんりがく educational psychology

6件 の用語解説(教育心理学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

教育心理学
きょういくしんりがく
educational psychology

教育過程に関する心理学の一部門。教育心理学一般心理学の教育への単なる応用とする立場と,単なる応用学ではなく教育という現実のなかで心理学的に問題を求めその独自の方法を追究し,たえず自己評価していく独立の体系であるとする立場とがある。

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デジタル大辞泉の解説

きょういく‐しんりがく〔ケウイク‐〕【教育心理学】

教育問題を心理学的見地から研究する学問。発達過程、学習過程、学習の評価、人格形成の過程などが一般的研究領域。

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百科事典マイペディアの解説

教育心理学【きょういくしんりがく】

教育に関する心理学的問題の研究と解明にあたる一学問分野。扱う課題としては,精神発達の過程や機制の究明(特に発達と教育との関係),思考や学習の研究とその教育現場への適用,教授方法や過程の研究,教育評価・各種テストの研究,教師や生徒の性格の問題,カウンセリング等がある。
→関連項目教育学行動療法児童心理学ソーンダイク

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世界大百科事典 第2版の解説

きょういくしんりがく【教育心理学】

教育に関する諸事実とそれらを規定している法則を心理学的に研究し,教育実践をはじめとする教育的諸活動とその条件の改善に役立つ知見や技術を整えていく学問。ただし教育心理学の定義はいまだ確定的でなく,人によって相当にニュアンスの異なる定義がなされる。研究内容としては,成長と発達,学習と学習指導,人格と適応,測定と評価を四大領域としてあげるのがもっとも一般的である。しかしこれも教育心理学の定義の仕方によって重点のおきかたにちがいがある。

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大辞林 第三版の解説

きょういくしんりがく【教育心理学】

教育過程の諸現象を心理学的に解明し、教育を効果的に行うための方法を見つけ出すことを目的とする学問。子供の発達過程と学習過程、学習や教育の測定と評価、教師と児童の関係などを対象とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

教育心理学
きょういくしんりがく
educational psychology

学校、家庭での教育・訓育活動、そのもとでの児童・生徒の学習や活動およびその相互作用の結果として生じる子供の精神発達、人格形成の諸過程など、一般に教育過程・教育事象といわれる諸過程・諸事象について、心理学の方法で接近し、それらの諸過程の心理学的合法則性明らかにし、そのことを通して、教育実践に貢献することを目標にしている心理学の一専門分野。心理学の他の専門分野、児童心理学青年心理学発達心理学学習心理学人格心理学と密接に結び付いており、広義には、これらの関連領域すべてを含めて教育心理学と定義する場合が多い。教育心理学は心理学の一専門分野であると同時に、教育哲学教育社会学教育方法学などとともに教育科学の一基礎科学分野を構成している。大学・大学院でその専門家養成の教育を行っているほか、将来教師になる者が履修する教職必修科目の一つになっている。[天野 清]

対象

そのおもな研究対象として、(1)幼児・児童・青年の各年齢期の子供の発達過程と、その期の発達的特質、(2)教科の指導法、教育プログラムの開発やそのもとでの子供の学習過程の分析、(3)教育、学習の評価法ならびに発達の診断法、(4)教育と子供の人格形成の過程、などがある。しかしそのほか、(5)学級集団等の子供集団、(6)児童文化、(7)教師と生徒の人間関係、(8)障害児の教育と発達、などもその対象に含まれる。[天野 清]

方法

教育心理学は、目的に応じていろいろな心理学的手法を用いる。その代表的なものとして次のものがある。(1)観察法(自然的観察法、系統的観察法、実験的観察法)、(2)実験法(自然的実験法、教育実験法、臨床的実験法、実験室的実験法等)、(3)検査(テスト)法(発達検査、学力検査、知能検査、適性検査等)、(4)面接法、(5)質問紙(アンケート)調査法。また、実験計画には、(1)横断法、(2)縦断法、(3)統制実験法などを用いる。[天野 清]

沿革

心理学の知識を教育に役だてるという理念は、すでに17、18世紀の啓蒙(けいもう)思想にも認められるが、教育心理学が独立した科学として成立し始めたのは、19世紀後半から20世紀初頭である。そのころ、進化論の影響を受け、欧米各地で児童の発達について、プライヤー、ホール、ビューラー、ゲゼルらによって集中的な研究が開始されたことや、近代教育思想のもとでヨーロッパの各地で始まった実験学校での教育実験に心理学者が参画し、モイマンらによって実験教育学の研究が開始されたこと、さらにビネーによって知能テスト、キャッテルによって個人差の研究が行われ、教育測定が教育に利用され始めたことなどがその契機となった。しかし、初期の教育心理学は、たとえば、アメリカで長い間規準的な教科書として評価されたソーンダイクの『教育心理学』3巻(1913~1914)の例でもわかるように、心理学知識の応用の域を出ず、その対象も遺伝と環境、学習、個人差とその測定の問題に限られていた。しかし、その後、心理学の広範な領域での研究の発展、とくに児童・発達心理学の理論的・実証的研究の展開(ピアジェ、ワロン、ビゴツキーら)や、学習心理学、教授・学習研究の発展(スキナー、ブルーナーら)、社会・集団心理学、人格心理学の展開と結び付き、しだいに理論・方法が整備され、独自の課題を追究する今日の教育心理学が確立した。[天野 清]

日本の教育心理学

日本の教育心理学は、明治の中ごろ欧米の理論を取り入れる形で出発した。大正から昭和10年代にかけ、児童心理、学習、教育測定の研究が盛んに行われるようになったが、第二次世界大戦時には、軍国主義体制下で一時中断、戦後になって急速に発展し、研究者も飛躍的に増大した。研究者の学会は非常にたくさんあるが、そのなかでもっとも代表的な学会(団体)として「日本教育心理学会」(1959年創立、会員2011年3月末時点で7056名)がある。その研究成果は、毎年開催される学会総会や、機関誌『教育心理学研究』(年4回発行)、『教育心理学年報』(年1回発行)などで報告されている。[天野 清]
『波多野完治他監修『学習心理学ハンドブック』(1968・金子書房) ▽藤永保・三宅和夫編『教育心理学』上下(1978・有斐閣) ▽日本教育心理学会編『教育心理学ハンドブック』(2003・有斐閣) ▽ヴィゴツキー著、柴田義松・宮坂子訳『ヴィゴツキー 教育心理学講義』(2005・新読書社)』

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世界大百科事典内の教育心理学の言及

【ソーンダイク】より

…1899年コロンビア大学の講師になり,動物についての研究を基礎としながら人間の学習,教育についての研究を深めた。とくに〈訓練の転移〉に関する理論は彼の教育心理学の土台になったし,テストに関する研究は教育の客観的な測定のために大きく貢献した。知能テストの作成,学習の動機づけなどについての研究は,日本の教育心理学研究の前進にも寄与した。…

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