シュレンマー(その他表記)Oskar Schlemmer

改訂新版 世界大百科事典 「シュレンマー」の意味・わかりやすい解説

シュレンマー
Oskar Schlemmer
生没年:1888-1943

ドイツ画家,造形作家。生地シュトゥットガルトでヘルツェルAdolf Hölzel(1853-1934)に学んだのち,1920年バウハウスに招かれ,最初石彫と壁画工房を担当し,23年校内壁画を制作,同年からは舞台工房を指導し《3組のバレー》などを上演。29年ブレスラウ(現,ポーランド領ブロツワフ),32年ベルリンの美術学校に移る。周囲の建築空間の中で現代人の不動の人間像を求め,絵画のほかに,彫刻,壁画,舞台装置・衣装舞踊なども制作した。
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百科事典マイペディア 「シュレンマー」の意味・わかりやすい解説

シュレンマー

ドイツの画家,彫刻家舞台美術家。シュツットガルト生れ。1920年―1929年,バウハウスで彫刻や壁画制作の指導に当たるが,総合芸術として舞踊を重視し,1923年には《トリアディック(3組の)・バレエ》の舞台美術を手がける。初期にはキュビスムから影響を受けたが,シャープで合理的な形態を追求しながらも過度の純粋抽象に向かわず,対象の自然的形態をとどめる独自の抽象表現を確立した。絵画の代表作には《想像建築を形づくる14人の群像》(1930年,ケルン,ワルラフ・リヒャルツ美術館蔵)などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュレンマー」の意味・わかりやすい解説

シュレンマー
Schlemmer, Oskar

[生]1888.9.4. シュツットガルト
[没]1943.4.13. バーデンバーデン
ドイツの画家,舞台美術家。シュツットガルトの美術学校で A.ヘルツェルに学ぶ。 1920~29年バウハウス教授。この間,ワイマールのバウハウス校舎やエッセンのフォルクワング美術館に壁画を制作し,また人形劇関心をもち舞台美術の先鋭的な実験を試みる。 37年ナチスの迫害を受け,以後,地方に隠棲して制作。著書に『バウハウスの劇場』 Die Bühne im Bauhaus (1925) がある。

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