シルク・ドゥ・ソレイユ(読み)しるくどぅそれいゆ(英語表記)CIRQUE DU SOLEIL

知恵蔵の解説

シルク・ドゥ・ソレイユ

カナダを拠点とする、サーカス集団。「シルク・ドゥ・ソレイユ」とは「太陽のサーカス」という意味。創設者は現在「シルク・ドゥ・ソレイユ」の重役となっているギー・ラリベルテ氏。世界トップクラスのダンサーやアスリート、舞台照明や衣装を手がけるアーティストたちが集結している。サーカスと演劇やバレエなどが融合した独自の世界観、演技者が極めたアクロバティックな技の数々で世界中のファンを魅了している。サーカスでありながら動物が登場しないのも特徴。1つの劇場で同じショーを繰り返し行う常設公演と、数年ごとに新しいショーでツアーを行う巡回公演を並行して開催。2008年10月には、日本の東京ディズニーリゾートの敷地内に、常設公演『ZED』を行う劇場をオープンした。常設劇場は世界に9拠点(08年現在)。
前身は、1982年にカナダのケベック州で活動していた「クルブ・デ・タロン・オー(=ハイ・ヒール・クラブ)」という若手大道芸人のグループ。彼らは、まったく新しいサーカスを作ろうと84年に「シルク・ドゥ・ソレイユ」を創設。85年にはオンタリオ州に活動範囲を広げ、86年にはショー『ラ・マジー・コンティニュー』をカナダの8つの都市で開催した。この年、ほかのいくつかのショーが様々なコンテストやフェスティバルでトップ賞を取り、名が知れ渡っていく。日本には92年、ショー『ファシナシオン』で初上陸。
これまでに5大陸200以上の都市で公演。各地で絶賛を浴びる。1,000人のアーティストを含め、従業員は約4,000人。その国籍は40カ国以上という人員の多彩さと規模を誇る。
受賞歴も多数。初めて受賞した世界的な賞は89 年のエミー賞、モントル・金のバラ賞、エース賞。以降、毎年数々の賞に輝いている。
また、99年にテレビ番組や映画制作を行う「シルク・ドゥ・ソレイユ・イメージ」、2004年にショー関連の音楽制作などを行うレコード会社「シルク・ドゥ・ソレイユ・ミュージック」を設立。06年にはレディースウエア開発を行う「イツス・インターナショナル」、幼児向け玩具の開発を行う「マンハッタン・トイズ」と提携し、ライセンス事業を拡大。さらに「エルビス・プレスリー・プロジェクト」の制作・プロモーションを担当するなど、音楽、テレビ、ライセンシング、プロジェクト主催などその活動の幅を広げている。

(富岡亜紀子 ライター / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵miniの解説

シルク・ドゥ・ソレイユ

カナダに本拠を置くサーカス集団。フランス語で「太陽のサーカス」の意。サーカスの伝統的なスタイルを取り入れながらも動物を使った曲芸は一切行わず、ダンサーやアスリートによる超人的なアクロバットと芸術的な演出を融合させた独自のショーで知られる。1984年設立。以来、日本を含む世界各地で常設公演と巡回公演を開催して人気を博したが、2008年のリーマン・ショック以降は景気低迷とショーのマンネリ化で業績が低迷。15年、米国の投資会社TPGキャピタルと中国の複合会社・復星国際創業者に株式を売却し、中国への本格進出によって業績の立て直しを図ることが発表された。

(2015-4-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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